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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

聴覚障害者パティシェを目指すには

『車椅子のパティシェ』
(ニッポン放送/発行、扶桑社/発売
 2006年11月10日/初版第1刷発行)


http://www.amazon.co.jp/%E8%BB%8A%E3%81%84%E3%81%99%E3%81%AE%E3%83%91%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%82%A8%E2%80%95%E6%B6%99%E3%81%8C%E3%81%82%E3%81%B5%E3%82%8C%E3%81%A6%E5%BF%83%E3%81%8C%E6%B8%A9%E3%81%8B%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B%E8%A9%B1-%E3%83%8B%E3%83%83%E3%83%9D%E3%83%B3%E6%94%BE%E9%80%81%E3%80%8E%E3%81%86%E3%81%88%E3%82%84%E3%81%AA%E3%81%8E%E3%81%BE%E3%81%95%E3%81%B2%E3%81%93%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BA-%E3%80%8F/dp/459405238X


http://www.kurumaisu.net/pathishie.html


という話がある。

東京都板橋区蓮根の芝野義康さんは、
元健常者でパティシェだ。
ある病気にかかってしまい、
今は車椅子障害者となったのだが、
それでも、ケーキ作り教室などを開いて
いるそうだ。
いろいろな障害を持つ人にも、
教えているらしい。

普通の人が、この話を聞いたら

「車椅子の障害者がパティシェをできる
んだから、聴覚障害者にだって、
できないはずなはない」

と思うだろう。
私も、そう思った。

だがすぐに、以前にある健常者から聞いた
言葉を思い出した。


「聴覚障害者は、耳が聞こえないということ
以外は、健常者と同じ人間だ。
だが、民間企業のパティスリーへ就職する
こと自体が難しいし、たとえできたとしても、
教えてもらえない。
健常者には、聴覚障害者への教え方も
わからないから、教えられる人がいないのだ」

この「教え方がわからない」というのは、
実は私の経験から言うと

「教える気がない」

ということなのだろう。
なぜそうなるのかというと、
これも私の経験で言うと、
先輩により、いろいろだ。

例えば、聴覚障害者にやる気がなかったら、
教えても真剣にやらないだろう。
本人が覚えようと(忘れないように)真剣に
努力しなかったら、
誰だって教える気などなくなる。

これは、差別ではない例だ。

反対に、差別事例だってある。
そういうことをする健常者は、何らかの理由で、
そうしているのである。

例えば、誤解や偏見、感情的な理由があったり、
人格の問題だったり、無知・無関心が原因
だったりする場合もある。
健聴者の「無知」「無理解」「無関心」は
聴覚障害者にとって、昔からの最大の敵だろう。(※)


(※)〔参考事例〕

『料理人志望の聴覚障害者の現実』
〔[ 2012-06-18 20:36]




聴覚障害者を生理的に嫌う健常者だっている。

ただ単に、聴覚障害者が苦手な人、という場合
もあるが、こういうタイプの人は“手話アレルギー”
でもあったりする。
幾ら丁寧に手話を教えてあげても、覚えられない
健常者がいるが、そういう人を私は
“手話アレルギーの人”と呼んでいる。

手話ができなくても、筆談やジェスチャー
とかでコミュニケーションをしてくれる人ならば、
全然問題はない。

ところが、それもできない、あるいは下手な人
となってしまうと、私も全く関わらなくなってしまう。

こういう関係性になってしまうと、お互いにもう、
進歩もしなくなり、それぞれが勝手に会社に
来ては、勝手に仕事をしているだけ、
になってしまう。

これは非常にマズイ雰囲気となる。
聴覚障害者だって、それでは良くない、
とわかっているから、別の職場に行ったほうがよい、
と考えるようになる。

私も勤務しているときに、有給休暇を取得して
ハローワークに行き、転職活動を行ったものだ。

そして、ある日突然、30日後という条件付きで
退職願を出すと、上司はびっくりする。

「なぜ辞めるのか」

とか

「あなたはここでできるから、
辞めないでほしい」

とか言われた。

会社にとっては残念なことだが、社会(人的環境)
が無策無能である以上は、仕方がないのだ。

聴覚障害者は、確かに身体上は恵まれている。
しかし、先に述べたような問題がしばしば起こる
ために、職場を転々とする人も少なくない。

スキルアップの方法だってどうするかを、会社が、
健常者が考えてもいないで障害者雇用をしている
ことが、大きな原因だろう。

それでは、聴覚障害者は職人技術の指導を受ける
ことは無理なのだろうか。

いや、そんなことはないはずだ。
教えてくれる人を探せばいい。
そういう障害者にも、門戸を開いてくれる職人は、
必ずどこかにいる。
働きながら、別のところで勉強すればよいのだ。
大変だろうが、アマチュアの人も皆、初めのうちは、
そうして頑張っている。

しかし、その前に、聴覚障害者自身がまず、自分の
「技術を修得したい」という意思、意欲を行動で示す
ことが大事だ。

それがなかったら、この世界では誰からも
相手にされない。

並外れた体力も必要だ。

当ブログでの、参考になる記事を幾つか紹介する。


『ラ・パティスリー・イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ』
〔2011-07-15 21:36〕




もし、良い指導者が見つからぬのなら、イル・プルー
で相談してみるとよいだろう。
ここならば、誰にでも、きっと役に立つと思う。

ここで学ぶときは、タイマーが絶対に必要だから
次の機器情報も参考になる、と思う。
これは、聴覚障害者にも向く機器だ。

『必携製菓道具 ―3つの計測機器』
〔2013-03-03 09:00〕

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by bunbun6610 | 2014-03-23 18:30 | 就労前の聴覚障害者問題A