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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

聴覚障害者情報保障の問題点 -会社の 忘年会で

去年の忘年会でのことである。
私にとっては、初めての忘年会であった。

飲み会の時間もだいぶ過ぎて、そろそろ「お開き」
という直前、皆が一人ずつ、前に出て、何かを
話し始めた。

自分もまさか、それをすることになるとは思っても
いなかったので、テーブルの上にまだ残っている
料理などを、ひたすら食べたり飲んだりしていた。

誰も私の筆談相手などしないような状況で、
ただ他人の話をひたすら聞いているフリをして
いたって、つまらないからである。

そこへ突然、司会者が私にマイクを回してきて、

「何か一言言って」

と言ってきた。

急に言われてもわからない。
そもそも何を話していたのだろう。

「何を話せばいいのですか?」

と聞いたが、

「何でもいいから」

という。
仕方なく、その年の出来事で嬉しかったことを、
もう一度とリクエストした。


「○○さん、■△☆をもう一度下さい」

と言ったら、皆はなぜか爆笑していた。

私は

「これでいいのだろうか」

という思いをしつつ、お立ち台を後にして去った。


「だから聴覚障害者は、空気が読めないんだ」

などと言われたりしないだろうか。


ちなみに、私の会社では手話・要約筆記通訳者の
配備は認められていない。(※)


(※)当ブログ

『会社の飲み会での手話通訳派遣の提案』
〔2013-04-15 19:00〕


参照。




通訳者は、聴覚障害者自身で派遣依頼することができる。
仕事が終わったとの飲み会の場合は、派遣してもらっても、
障害者自立支援法で定められているルールに違反しない。

しかし問題は、会社の許可がなければ派遣できない、
という障害である。

これは、人がつくったバリア(障壁、差別)なのである。
それが、未だに健常者には全く理解されていない。
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by bunbun6610 | 2014-01-05 21:15 | 就労後の聴覚障害者問題E