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蒼穹 -そうきゅう-

就職弱者としての障害者

Eテレ『バリバラ テーマ;てんかん』
(11月15日〔金〕21:00放送)



てんかん障害を持つ人は、実は「100人に1人ぐらいの割合でいる」という。
そのわりには、社会の中で目にすることはあまりない。
社会から偏見を受けていて、引きこもりがちになってしまっているという、
二次障害も持つためだ。

もう一つ気になったのは、就職弱者(偏見による就労の壁)になっている、
ということです。


てんかん障害を持つMさんは、高校卒業後、学校に就職斡旋をしてもらうが、
景気の良かった時代でさえ、約400社に電話してもらっても、受け入れて
もらえる会社はなかった、という。
なかには、障害を隠して就職しなければならない人もいるという。
これは、軽・中度難聴者と同じ事情だが、障害者手帳を取得しても、
就職は難しいそうだ。

Mさんはやむを得ず、先生の知り合いに紹介してもらった町工場に就職するが、
職場の人の、てんかん発作への無理解が原因で退職した。

それからは、ハローワークの障害者枠での就労を試みる。
しかし、ここでも、担当者からは信じられないことを言われた。

「ここは働ける人が来るところです。
明日からでも働ける人が来るところであって・・・あなたみたいな不健康な
人が来るべきところではない。
「てんかん=不健康」と片付けられた」



これは、テレビを観ていた人にはびっくりした方も多いかもしれない。
しかし、ハローワークというところも、健常者が担当者であるので、
他の障害者でも似たようなことを言われたことはよくあるのでは
ないだろうか、と思います。


聴覚障害者にも、こんな例があるのです。
ハローワークには手話通訳者がいる日時があります。
ほぼ毎週あるところもあれば、そうでないところもあります。
例えば手話通訳者派遣があるのは毎週○曜日と決まっていて、
その日の午前か午後の、大体2、3時間です。

そのときだけは、ハローワークにはろう者も、何人もやってきます。(※1)
50歳くらいの人が多いです。


(※1)当ブログ

『狭き門のろう者雇用』
〔2011-05-13 21:52〕


参照。




ろう者は、コンピュータから求人票を探し出した人もいれば、
何も持たない人も、相談窓口へ行きます。
そして、自分の順番が来ると、どの人も手話で、長時間の
やりとりをしているのが見えます。

けれども結局は、どの人も、紹介状をもらうこともなく、がっかりした
表情で帰ってゆきます。
手話通訳がつく日まで待って、やっと仕事を探しに来たというのに、
一体なぜなのだろうか。

どうもこれは、てんかん障害の人と似たような差別に遭っている
のではないだろうか。
そう疑問を持つ根拠については、下の、私の場合と比較してみてください。


私の場合はというと、私も手話通訳が理解できるのですが、
まず手話通訳は利用できることはありません。

なぜかというと、やはり手話通訳がどうしても必要なろう者が
並んでいたりするからです。
担当者も、筆談で対応してくれる人も増えているので、筆談で
できる担当者の窓口にしてもらっています。

私の場合は、あらかじめコンピュータから数件の求人票を
ピックアップしておき、それを持って窓口に紹介を依頼します。
すると、すぐに電話で応募の可否を会社に確認してくれます。
それで何件かは必ず応募不可となります。
これを想定して、あらかじめ数件の求人票を選んでおくことが
大切です。

そして、第一希望、第二希望、・・・と決めておいてから、担当者
にその旨を伝えておきます。
その結果、幾つかは応募できる求人票が残りますので、その分
だけ紹介状をつくってもらいます。

あとは、それらの会社ごとに合わせた応募書類を自作し、応募
します。
希望順位には関係なく、全部応募しておきます。

そして面接通知が来たら、これも日時を調整し、全部面接に
臨みます。

実際に複数から面接希望が来る場合もあります。
そして採用までいったなら、どこへ入るかは、そのときに自分で
最終決定すればよいのです。

ハローワークへ行くと、よくいる人が、絞り込みすぎているというか、
理想への思い入れが強い人です。
こういう人とは、ハローワークで何度も会うのですが、コンピュータで
延々と仕事を探していても結局、紹介を頼むこともなく、帰ってしまいます。

実際はどこへ就職しようが、障害者の場合は単純労働と決まって
います。
であれば、障害者が選択できること、大事なこととは、待遇の面では
ないでしょうか。
このくらいの給料なら生活に困らない、といった点を最優先し、
あとはなるべく選択肢が広がるようにしておいたほうが、就職は有利
だと思います。

この他にも、障害者の就職で押さえておきたいポイントはあります。

これから年末の時期ですので、いくら応募しても、もう企業の採用
活動は少なくなってくるでしょう。
応募しても、面接までいく可能性は少なくなってきます。

だから今から来年の1月中旬頃までは、求人票はあっても、会社の
採用活動は少なくなると思います。

ただ、急に障害者が欲しくなってきた会社、例えばやむを得ない
欠員が生じてしまったなどで、直ちに即戦力者を求めているところ
は別ですが、そういう会社も非常に少ないと思います。
そもそも、どこであっても、即戦力者を求めていることには変わりない
と思いますが。

となると求職者は、来年に向けての準備ということになると思います。
その来年でさえ、就職活動ができるのは1月中旬頃から2月いっぱい
までと見ておいたほうがいい、と思います。
3月は新卒の入社準備などへの対応で、どこの会社の人事部も忙しい
と思います。
そんなときに障害者採用は厳しいと思われますので、次はこの短い期間
で、仕事を探さなければなりません。

障害者の就職活動準備の一つとしては、今の求人票を見ておくことを
おすすめします。
来年の変化を知るためには、今の状況を見ておくことが必要です。

ハローワーク求人票の有効期限は大体3カ月間ですが、更新しても
同じ内容の求人票を出し続けている会社もあります。
こういう会社は来年に見ても、やめておいたほうが賢明だと思います。

理由は、下の記事(※2)を読めばわかると思いますが、すぐにでも
就職したいのなら、障害者雇用に本気になっている会社を見極める
目が必要
なのです。
それは、本当にごくわずかですから、早く見つけて、そのチャンスを
逃さないようにしなくてはなりません。

だから、仕事を見つけたければ、ハローワークの担当者に相談する
よりも、自分で早く見つけることが大切です。
それには、今の情報も知っておく必要があると思います。


(※2)
当ブログ

『障害者雇用に関する情報公開の経過と意義』
〔2013-11-04 18:30〕




『ワタミフードサービスの障害者求人票(平成25年8月)』
〔2013-08-12 23:57〕





是非、新しく出てきた求人票のほうに注視してください。
コンピュータには「新着求人票」(※3)という検索項目もあるので、
それを活用してもよいでしょう。


(※3)2週間以内に新しく出た求人票のことです。
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by bunbun6610 | 2013-11-24 19:00 | 就労前の聴覚障害者問題A