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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

Eテレ『バリバラ』 テーマ;お悩みランキング ~高次脳機能障害編

Eテレ『バリバラ』の11月8日(金)放送番組

 『お悩みランキング ~高次脳機能障害編』


高次脳機能障害って、どんな障害かわかりますか?

私は、このテレビを観るまでは「頭の障害」ではないかと思っていた。
これだけではわからないので、もっと具体的なことを考えてみるなら、

「難しいことを考えることができない障害なのではないか?」

と・・・。

でも、それ以上のことはわからない。
結局、よくわからないのだった。
珍しい障害のように思っていた。

難しいことを考えることができない人なら、健常者にもいるし、
他の障害者にもいる。


〔高次脳機能障害とは?〕
交通事故や脳卒中などによる、脳の損傷が原因で、言語・思考
・記憶など認知機能に起こる障害。
主な症状;記憶障害、注意力の低下、感情を抑制できない。
人により、さまざまである。



テレビでは、当事者50人が実際の生活で悩んでいることを
アンケート調査して、「ベスト5」にまとめて紹介していた。
これは、非常にわかりやすい説明だと思う。


〔お悩みランキング〕
第1位 忘れる
第2位 疲れやすい
第3位 空気が読めない
第4位 怒りっぽい
第5位 遅刻する


多発性硬化症の大橋グレースさんも、脳の神経の難病で、
記憶障害があるという。

そういえば聴覚障害者も、先天性に多いのが感音性難聴障害
というもので、聴神経がダメージを受けている難病、といわれたりする。
相手の話し声は聞こえたとしても、何を言われているのかわからないとか、
聞き間違えてしまう、といった厄介な現象が起こる。
それが、人間関係にも悪影響を及ぼしてしまう、というわけだ。

グレースさんの日常生活を撮ったVTRを見てみると、記憶障害が
原因で、日常生活のあらゆる方面でも困る結果になる、ということが
わかる。
悪循環が起きてしまっている、というわけだ。

私がとりわけ注目したのは、ヘルパーさんとよく口論になってしまう、
という現象だ。
二次、そして三次障害が起きている、ということで、聴覚障害者の持つ
障害の拡散性と共通点がある。

ここに述べた例にとどまらず、見えない障害、(本人も周りの人も)気づき
にくい障害を持っていると、周囲の人へも、知らずのうちに、何らかの
悪影響となってしまう場合が少なくない。

人間の障害の例ではないけれども、原発の二次、三次災害というものも、
見えないものという点では似ていると思う。

障害者を取り巻く人々も、気がつかないし、どうしたらいいのかもわから
なかったりするわけだろう。

だが思い出すのが、高齢者の認知症や、テレビドラマ『ビューティフル・レイン』
の若年性アルツハイマーだ。
これも、誰にだって、いずれなってしまう可能性がある病気だ。
それを思えば高次機能障害も、決して特別な障害ではないと思える。

番組の後半では、特に「忘れる」ことをなくすように工夫している当事者の
事例が紹介されていた。
このような、障害者の工夫を今見ておくことは、歳を取ったとき、自分も、
また支える家族にとっても、非常に役に立つと思われる。
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by bunbun6610 | 2013-11-18 18:30 | Eテレ『バリバラ』