職場内障害者授産施設(障害者雇用) (15)障害者の仮面芝居

朝の職場で、先輩社員のXさん(健常者)と少し話をした。
もちろん、筆談ボートを使って。
筆談ボートを使うと、こういう話も、他人に聞かれずにできる。


私;「昨日、F上司が怒っていました」

Xさん;「?」

私;「障害者はわがまま言って働かないから、と」

Xさん;「お客様」

私;「会社は、障害者をお客様扱いしていると思います。
ですが、F上司は『仕事しろ!』と」

Xさん;「仕事するのは当然」




>「(障害者は)お客様」

>「仕事するのは当然」



本当にXさんの言う通り。
健常者は皆、一生懸命に働いているというのに、全然仕事を
していない障害者が何人も、職場の中に居座っている。

健常者がそういうのを見ると、

「あれはおかしい」

「障害者は、やる気ないのか」

「こっちまでやる気がなくなってきてしまう!」


などと、内心は思うはずだ。
腹が立ってしまう気持ちもわかる。

でも、そうやって障害者を白い目で見るのは、
ちょっと違うのではないかな。
このブログには、本当の理由を、実例を紹介しながら
述べてきたつもりです。

怒りの矛先を向けるべき相手は、障害者ばかりでは
ないだろう。
むしろ、国の障害者雇用施策や、企業の経営陣に
対してなのだと思う。

私は、このような障害者施策を

「消極的障害者雇用」

とか

「障害者奴隷雇用促進法」

と呼ぶことにしている。

その結果が、あの忌々しい“職場内障害者授産施設”なのだ。


弁明する気などないが、勝手な誤解をしている健常者も
いるだろうから、私も一言、二言と言わせてもらおう。

給料をもらっているのだから、誰もが働くのは当然だ。

だが、こんな差別待遇で健常者と同等レベルに働くバカが
いると思うだろうか。

障害者であろうとなかろうと、こんなに差別があったら、
同じだろう。
健常者は障害者にはなれないし、気持ちもわからないだろう。

聖域みたいなものを言うつもりはないが、現実は厳しい壁が
あると感じざるをえない。

“聖域”という名の(建前の)「障害者差別」なのではないだろうか。

だが、今は健常者でも、将来は障害者になってしまう可能性は、
誰にでもあるのだ。
この立場になった気持ちというのも、考えてみてほしい。

後から入社してきた、ただのパートさんにも、どんどん仕事を
奪われ、追い越されていく。
研修もなければ昇進も昇給も賞与も退職金も何もない。
何年やっても雑用係の扱い・・・。

これでは障害者は誰だって、やる気もなくすものです。
それほどの差別を棚に上げて健常者側は

「障害者はやる気がない!」

と批判するだけ。

おそらく、障害者は皆、職場では仮面をかぶって、
仕事をしていることだろう。
障害者の場合は

「能ある鷹はツメを出さず」

なのである。

これは、言い換えれば、健常者への「逆差別」のシグナル
なのだ。

同じ立場にならない限り、この復讐心は、健常者には
わからないだろう。


ところで、同じ保護施策であっても、障害者と健常者とでは
レベルが違う。
健常者が受けられる生活保護費などと、障害者がもらえる
障害年金などを比較してみると、やはり健常者のほうが
ずっと良い暮らしができるしくみになっているようだ。
健常者のほうが良いぶん、生活費もそれなりにかかるから
だろうか。

もちろん、障害者差別はこれだけではない。
社会の中でいろいろなところにあるのだ。
ほとんど、どこへ行っても、障害者差別がある。
ただ健常者が、あまりにも愚鈍なので、誰も気がつかない
だけなのである。
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by bunbun6610 | 2013-11-28 19:00 | 就労後の聴覚障害者問題E

ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610