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蒼穹 -そうきゅう-

職場内障害者授産施設 (16)障害者が職場で感じる疎外感

健常者の方は、疎外感を味わったことが、あまり多くはない
のではないだろうか。

聴覚障害者の場合は、会社に行く日は毎日のことです。
そして職場では、“仮面”をかぶることにしています。
カウンセラー、精神保健の専門家からは

「辛いのを我慢しすぎて、心の病気になってしまう聴覚障害者もいる」

と聞く。

でもそれは、他の障害者であっても、あまり違わないらしい、
ということに気づいてきました。
聴覚障害者特有の障害だと思っていたのは、誤りだという
ことに気づいたのです。

当ブログの『職場内障害者授産施設』で述べているように、
聴覚以外の障害者でも、孤立してしまって、疎外感を味わって
いる障害者は、実はたくさんいる。
AさんやBさんのように、その様子を見ていると

「これは聴覚障害者だけにある問題ではなかったんだ。
健常者の、障害者に対する差別が根本原因だったのだ」

ということに気づく。

一番の原因は、障害者の持つ障害ではなく、心の問題だったのだ。

少し前に紹介したフランス映画『最強のふたり』(※1)と比べてみても、
わかるはずだ。

また『みんなが手話で話した島』(※2)も、思い出してみるとよい。

本当の原因は、社会にあるのだ。



(※1)当ブログ

『映画『最強のふたり』』
〔2013-11-07 18:30〕


参照。





(※2)当ブログ

『『みんなが手話で話した島』(ノーラ・E・グロース/著) 1/3』
〔2013-10-03 18:00〕


参照。





聴覚障害者には情報障害やコミュニケーション障害があるだろう。
でも、そんな障害を持っていないはずの、他の障害者も、
実は隔離(差別)されているのは同じだ。
隔離は断じて、合理的配慮ではない。
平等な社会参加でもない。
それは障害者の人権を踏みにじる行為であり、明確な差別だ。


確かに、会社は福祉の場所などではない。
だが、あまりにも障害者に対して、不平等な場所である。

だから、障害者たちは2年も経たずに、会社を辞めてしまう人も
多いのだろう。

「自分なんて、結局、いなくてもいい存在なんだ」

障害者が、そういう気持ちにならざるをえない現実がある。
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by bunbun6610 | 2013-12-07 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題E