阪急阪神ホテルズ偽装事件 信用できぬ企業側の説明

阪急阪神ホテルズ偽装事件 信用できぬ企業側の説明

 ―― 高級店もブラック化している


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http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20131024080.html

阪急阪神ホテルズ偽装、競争激化「筆滑った」
 他の名門ホテルにも波紋


2013年10月24日(木)08:05


阪急阪神ホテルズ(大阪市)のホテルやレストランで、「鮮魚のムニエル」
と表示しながら冷凍魚を使うなどメニュー表示と異なる食材が使われて
いた問題が、他の名門ホテルを含め波紋を広げている。

調理担当者だけでなく、メニュー表示の担当者が虚偽を認識していたこと
も判明。

コンプライアンス(法令順守)が声高に叫ばれる時代に、同社はなぜ
暴走したのか。

 問題が発覚したのは4都府県8カ所のホテルに入るレストラン計23店。
同社の井上豊営業企画部長は「メニュー表示で筆が滑ってしまったのでは
ないか」と釈明したが、各ホテルには23日、「返金されるのか」「もう使わない」
といった問い合わせや苦情が数百件も殺到した。

 東京・帝国ホテルは、マニュアルに基づき行っている全メニューの発注、
納品業務を再確認。
広報課は「われわれは正しく表示しているが、問題を他山の石としたい」
と話した。

 東京・椿山(ちんざん)荘や全国のワシントンホテルなど約50のホテルなど
を経営する藤田観光も、食材の産地表示を再度確かめるよう指示した。
「『鮮魚』や『地元野菜』といった誤解を招きやすい表示があれば取りやめる」
(広報担当)という。

 企業倫理を踏み外したのは、食材の安定供給の困難さと、業界を取り巻く
厳しい環境があるようだ。

 「九条ねぎのロティ」「ホテル菜園の無農薬野菜」。
問題の料理は、大半が産地や栽培方法をあえてうたっていた。
ホテル業界では、少し変わった食材で高級感を出すことは常識的なやり方
だという。

 九条ネギの主要生産地があるJA京都によると、ハウス栽培で通年出荷
できるようになったが、供給量も少なく、台風の被害などで1袋数十円が
200円以上になることも。
阪急阪神ホテルズによると、メニューの開発当初は九条ネギを使っていたが、
平成23年6月に提供を始めた後に入手困難になり、青ネギと白ネギに変えた。

 「芝海老とイカのクリスタル炒め」には、バナメイエビが使われていた。
シバエビは仕入れ値が1キロ2500円、バナメイエビは1400円だった。

 関西では数年前から外資系ホテルが相次いで進出。
客の奪い合いが激化し、コストカットの圧力が高まっているという。
ホテル業界誌「週刊ホテルレストラン」元編集長の村上実さんは、その影響で
「ブラック企業化しているホテルもあり、風通しが悪くなっている」と打ち明ける。
 宮城大学の堀田宗徳准教授(56)=フードサービス論=は「競争が厳しく、
食材も安いものを使わなければならないとしても、顧客無視の企業の論理、
コンプライアンス低下と言わざるを得ない」と話した。



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http://www.excite.co.jp/News/society_g/20131024/Kyodo_BR_MN2013102401001632.html

阪急阪神ホテルズ、誤表示と説明
偽装を否定、社長が謝罪会見


共同通信 2013年10月24日 17時17分 (2013年10月24日 19時06分 更新)

阪急阪神ホテルズがメニューと異なる食材を使っていた問題で、出崎弘社長
が24日、問題発覚後初めて記者会見し「信頼を裏切ることになった」と謝罪
した。
一方でメニュー表示は偽装ではないかとの質問に

「従業員が意図を持って表示し利益を得ようとした事実はない。
誤表示と思っている」

と答えた。
 出崎社長を当面の間、20%の報酬減額にするなど役員10人の社内処分を
発表し、再発防止策も説明した。
 問題があったのは東京、京都、大阪、兵庫の8ホテルと1事業部の計23店舗。
メニュー表記と異なる食材は47種類に上った。



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繰り返す、やめられない“食品偽装事件”

食品・飲食業界はまともになってほしい。
風評被害拡大は計り知れない。

過去にも船場吉兆、ミートホープ、西友、不二家の賞味期限ごまかし・・・。



10月25日午後、阪急阪神ホテルズ社長や常務取締役の
記者会見をテレビで観たが、あれは非常に怪しいと思った。

「偽装」を「誤表示」と言い訳して、事件の真相をすりかえる
ことは簡単だからだ。

社長の

「調理部など下の者が数年前からやっていたことで、
上には知らされていなかった」

というような言い訳も出ていたが、これなども、
六本木ヒルズ回転ドア事故のケースと全く同じだった。

「知らなかったから、我々に責任がない」

とは言えない。

「上が見て(チェックや監督して)いないからそうなった」

という見方のほうが正しいのではないかと思う。
それと、日本の会社はなぜこうも、不祥事件が起きると
隠蔽しようとするのだろうか。


 (メニュー表示)       (実際)
 九条ネギ    →   普通のネギ
 芝エビ       →   バナメイエビ
 レッドキャビア  →   トビウオの卵


高価な食材の名前を自分勝手に使用して、客を釣ろうとする行為で
あったことは明らかだ。
“食”のエキスパートたちが、単純ミスをするはずがない。
これは決して「誤表示」などではない。

ハッキリとは言いたくはないが、意図的な何かだ。
それが常態化すれば、企業倫理もマヒしてしまう。

さらに驚いたのは、名前を偽っていたとはいえ、
それはちゃんと原価計算をした上でメニューに載せ、
販売するものであるはず。
それなのになぜ、返金する必要があるのだろうか?
本物は相応の原価のはずだから、高いに決まっている。
ニセモノまで、そんな原価であるはずがないのだ。

まさか後になって

「儲けすぎちゃったぞ。
おかしいな?」

なんて気づくのだろうか?

つまり 安い材料でごまかして、高い料金を取っていた からなのだ。
ホテルのブランド名を悪用した商法だったわけだ。
当然、このホテルの信用失墜は免れない。

上層部がこの件を把握するには当然、時間がかかっただろう。
気づいたら、下の者がみんなやっていたので、上層部は慌てて

「誤表示ということにしようか」
(「誤表示だった」と言い訳することにしようか)

と考えついたのかもしれない。
一見、誠実そうに見える対応だったかもしれないが、
これはまた悪質だ。

一度やってしまったら、信頼回復までにどれだけかかるのか
わからないのが、この事件なのだと思う。
しかも、他の飲食店にも風評被害拡大することは確実だと思う。

風評被害はあってほしくはない。
ただ、このような事件が今後も起きないようにするために、
消費者は厳しい批判をすべきだと思う。


飲食業界で働いたことのある人ならば、かなりのお店が、
このようなことをやっているということは知っているはず。

もともと、レストランなど多くの飲食業界では、
偽装は当たりまえのように行われてきた。
「誤表示」は絶対にいい加減な言い訳だと思って間違いない。

それにしても、今になってなぜ、こんなに騒がれるような事件に
なっていたのかが不思議だ。



私も多くの飲食業で働いてきました。
そして、ヘンだと思ったことを、下にざっと書いてみます。


【某イタリアン・レストラン】

「○○県の△△さんがつくったお野菜」

とか

「沖縄産マンゴーの・・・」

といったメニュー表示がある。

しかし実際には、その野菜の量が足りなくなったり、
傷んで使えなくなったりする場合もある。
その場合は、近くのスーパーや八百屋で買ってきたもので
代用している。

沖縄産のマンゴーは業者には最高・希少品で知られている。
その産地名を使うことによって「食べてみたい」という気持ち
を沸き起こさせる。
しかし、実際にはスーパーで買ってきたもので、産地も宮崎産や
メキシコ産だったりする。

このレストランは今年8月にシェフを交代し、リニューアルオープンした。
婚礼(貸切)も行っている。



【某焼きたてパンのレストラン】
実際に販売しているパンは、いつ焼いたのかもわからない冷凍パンを、
解凍して販売していた。
この店はやはり客が来なくて、潰れた。



【某沖縄そば店】

〔腐敗臭がする具材を使う〕
沖縄そばに乗せる具材・沖縄産カマボコを包装袋から取り出した途端、
強烈な腐敗臭がした。
オーナーに

「これ、もう表面がヌルヌルして、腐っています。
捨てていいですか?」

と聞いた。
しかしオーナーは

「水で洗って、使って」

というので、やってみた。

確かに、洗えばヌルヌルは取れる。
しかし、臭いはどうしても残る。
それをスライスして使い、お客さんに出した。

そのお客さんが後で腹をこわしたかどうかは、知らない。
私は食べなかった。

後になって、オーナーも心配になってきたのか

「やっぱりスーパーでカマボコを買ってきて」

と言うようになった。


〔腐敗臭がするチャーシュー〕
チャーシューに使う豚バラ肉が入荷したが、オーナーはそれを
すぐに冷蔵庫にしまわず、暑い調理場に放置していた。
翌日、その豚肉を茹でたが、臭くてどうしようもなかった。
それをスライスしてくれ、と頼まれたので、鼻をつまみながら
我慢して、スライス作業をやった。


〔腐敗臭がするガラでスープを取る〕
出し汁をとるため、材料の鶏や豚ガラを下茹でし、掃除した。
それを冷蔵庫に一時保存し、翌日に煮出すわけだが、
保存する冷蔵庫が壊れているので、翌日になると、
下準備しておいたガラが、いつも臭くなっていた。
それで毎日使うスープを作っていた。

ひどいときは悪臭が客席にも広がったこともあった。

ちなみに、この店は、テレビで紹介されたこともある。


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【追記(10月27日)】


<メニュー偽装>業界関係者「氷山の一角」
 表記、基準なし


毎日新聞社 2013年10月27日 10時21分 (2013年10月27日 10時55分 更新)


http://www.excite.co.jp/News/society_g/20131027/Mainichi_20131027k0000e040106000c.html


阪急阪神ホテルズ(本社・大阪市)が運営するホテルのレストランなどで
メニュー表示と異なる食材が使われていた問題が波紋を広げている。

別の高級ホテルでも同様の偽装が発覚し、ホテル業界関係者は「氷山の一角だ」
と話す。
問題の背景には、メニュー表記に明確な基準がなく、食材の名称に関する
共通知識も乏しい外食産業の実態が浮かび上がる。
落ちた「ブランド」への信頼は取り戻せるのか。【石戸諭、田所柳子、田中謙吉】


 ■芝エビは「通称」

 「小さいエビを『芝エビ』、大きいエビを『車エビ』と呼ぶのが業界の
慣行だった」。

大阪市内のホテル関係者は声を潜めた。阪急阪神ホテルズでは、安価なバナメイ
エビを「芝エビ」と表示。
ザ・リッツ・カールトン大阪(大阪市)や東京ディズニーリゾート(千葉県)
内のホテルでも、安価なブラックタイガーを「車エビ」と表記していた。
ホテル関係者は「通称名みたいなものだ。
バナメイエビと表示しても客は食べてくれない」と話す。

水産庁は2003年、エビなどの海産物を正確に表記するよう販売業者らに
呼び掛けたが、食品業界に詳しいコンサルタントは

「調理現場の意識は変わらない。
外食産業全体の問題だ」

と話す。

 消費者庁によると、スーパーなどで小売りされる食品は、日本農林規格
(JAS)法で容器や包装の表示基準が決められているが、メニュー表示は
対象外。
担当課は

「著しく優良であるかのように誤認させる表示は景品表示法が禁じているが、
明確な基準はない」

と話す。
今回、冷凍保存した魚を「鮮魚」と表記していたが、法的な規制はない。
ホテル関係者は

「マグロは通常、冷凍で仕入れるが『鮮魚』と言えないのか」

と困惑する。


 ■非日常売りに

 「市場直送の新鮮魚介」「高原のヨーグル豚」……。
ホテルの高級店には、産地やブランド食材を冠したメニューが並ぶ。
全国チェーンのホテル関係者は

「ホテルの料理は非日常を売りにする。
華やかなイメージで客を引きつけるには、凝った名前や産地が欠かせない」

と話す。
しかし実態が伴わないケースも多い。

プリンスホテル(本社・東京都)では今年6〜10月、レストランなど
27店で66品に表示と異なる食材を使っていたことが発覚。
地鶏ではない焼き鳥を「地鶏」として提供したり、アブラガニを
「ズワイガニ」などと表記した。

担当者は

調理現場は外来語や地名などを盛り込み、本格的なイメージを追求しがちだ

と話すが、食材業者は

高級食材は安定供給が難しく、代替品で間に合わせる場合もある

と明かす。


■現場任せ

「調理場は職人の世界。
管理する側もなかなか立ち入れない」。

大阪市内のホテル幹部は調理現場が聖域化しがちな実態を証言する。
阪急阪神ホテルズの出崎(でさき)弘社長も24日の会見で、

「社内の風通しが悪かった」

とチェックが行き届かなかったことを認めた。
対策を進めているホテルもある。

帝国ホテル(本社・東京都)は08年、社内に「食の安全と信頼委員会」
を設置。
メニュー作成▽食材発注▽検品−−の各段階で、異なる担当者がメニュー
と食材の一致などを確認し、定期的に現場監査もしている。
担当者は

現場の『良心』に委ねるとヒューマンエラーが起きうる。
組織の管理体制が問われる」

と警鐘を鳴らす。

「だます意図はなかった。
偽装ではなく誤表示だ」。

阪急阪神ホテルズをはじめ、問題が発覚したホテルの多くがそう釈明するが、
消費者の視線は厳しい。
食品会社のリスク管理に詳しい西澤真理子・東京大非常勤講師は

「業界内の常識や慣行ではなく、消費者の立場で対応しなければブランド
への信頼を失う。
消費者の側にもイメージに振り回されず、価値を見極める目が必要だ」

と指摘する。

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by bunbun6610 | 2013-10-26 11:20 | 社会

ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610