職場内障害者授産施設 (12)タライ回しされる障害者

副題; 『社内でお荷物扱いされる障害者』


Bさんは、もともと本社で働いていたが、
今年4月からは、私やAさんがいる部署に配属された。
そして、新しい仕事を覚え、皆のサポート業務をする
・・・はずだった。

しかし、ここにきてもBさんができる仕事は、
ほとんどなかった。

「障害者にしてもらう仕事がない」(※)


(※)当ブログ
『NHK『バリバラ』 障害者の悩み -就労 (1)』
〔2013-04-21 18:00〕

参照。



まさにこの典型例だった、と思う。


そして、いつのまにかBさんはいなくなってしまった。
人事部からの命令で、再び、
本社勤務にトンボ返りしていったのである。
あれだけ苦労して教えた仕事なのに、わずか半年で。

だが、それもそうだろう。
勤務時間中の大半がトイレにこもっているようでは、
誰も頼りにするはずもない。
会社としても、これではBさんを雇い入れた
メリットがなさそうだ。
Bさんをどうしたらよいものか、皆考えあぐねている
状態だったし、今までずっと、それが続いていた。
これは会社にとって、決して軽くはない負担だ。
障害者雇用の失敗例でもある。

それでも、Bさんはこのまま会社にしがみつき
続けることだろう。
あのような障害者では、他の会社には行けないだろう。
30代にもなって、親のスネをかじって生活しているのは、
自分のことを自分でできないだけではない。
経済力がないからだ。
その源泉である労働力がない以上、
家族と会社にしがみつき続けるしかないのだ。

しかし、親が死んだ後は、一体どうやって生きていく
のだろうか?
今の収入ではとても自立生活をすることは無理だ。
すると、不足分を生活保護費で受給するしかない
だろうか。
生活保護を受給するためには、福祉事務所の
水際作戦を突破しなければならない。
だが、Bさんにはその力はなさそうに思える。
となると、最後は本物の施設に入れさせられるかも
しれない。

障害者といえども「自立」は自分で考えないとなぁ・・・。





【追記】(2014年11月5日)

Bさんは2014年10月31日付で退職した。
会社の人事通達には退職理由が

「契約期間満了のため」

となっていた。

Bさんは今まで、雇用契約を何度か更新していたが、
今回は希望しなかった、という可能性はある。

しかしそれよりも、9月に新しい障害者が何人も
入ってきた直後の退職だったので、会社がBさんとの
契約更新を望まなかった可能性が高い。

「Bさんの雇用で得られる助成金は終わったから」

ということだろう。
Bさんは重度身体障害者なので、実はダブルカウント
障害者である。

(Bさんは重度身体障害者であるにもかかわらず、
障害年金をもらっていないそうだ。

詳細は

『障害年金制度と障害者支援制度を見直しする必要性』
〔2013-10-21 18:30〕


参照。

失業給付の期間は健常者よりは長いが、
労働時間が短かったのだから、給付額は少ない。
だからこれで失業となると、本当に大変だ。)

もしダブルカウント障害者を解雇すると、会社は
ハローワークからにらまれる、ということは知っている
だろう。
多分、にらまれたとしても、会社は何ともないのだろうが。

「雇止め」なら、会社が助成金目当ての可能性はある。


ともかく、Bさんの退職理由で考えられるのは、
次のうちのどれかしかない。

①本人が雇用契約の更新を希望しなかった。

②会社が雇用契約の更新をしなかった。

③会社がBさんを「雇止め」にした。
(雇用契約を何回も更新している場合は、
常用雇用とみなされるので、原則更新となる。
その人を辞めさせる場合は、会社は「雇止め」
にする)
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by bunbun6610 | 2013-10-25 18:00 | E.大手カー・ディーラー
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