障害年金制度と障害者支援制度を見直しする必要性

当ブログ・カテゴリー『障害者の経済学』に述べている
問題点をなくし、障害者の社会参加、そして労働力
としても生かすには、障害年金制度と障害者支援制度
を見直しする必要があると思います。

障害者といえども、国民は労働をし、税金を納め、
社会の経済を支える義務があると思います。



私はBさん(脳性マヒ障害2級)と少し話しました。

私;「君は、いつから障害者になったの?
障害者手帳は何級なの?
障害年金はもらっている?」

Bさん;「えーと、いつからだっけ?
3歳頃のときに手帳を取得した。
等級は覚えていない。
障害年金はもらっていないです」

私;「えっ?! 自分の障害の等級もわからないの?」


Bさんは、自分のカバンの中を探して、障害者手帳を出した。
そこに書いてあるのは「2級」だという。
障害名は「脳性マヒ障害」だけだった。


だが、障害名がこれだけではおかしい。
等級もおかしいかもしれない。
手帳の記述は、3歳のときの診断結果で決めたわけだから、
今の他の重複障害も調べたら、Bさんの場合、
もしかすると合わせて1級になるかもしれない。

そこで、私は言った。

私;「私も2級。君と同じだよ。
障害者手帳の等級と、障害年金の等級は違うが、2級は
重度の障害者に与えられる等級。
私が障害年金をもらっているのに、君がもらっていないのは
おかしいだろう。
知っている人にも、脳梗塞が原因で半身マヒになった人がいます。
その人は君よりも障害が軽いのに、障害年金1級です。(※)
その人がもらっていて、君がもらえないのはおかしいよ。

これを見てごらん。
こういうので調べて、自分の障害では本当に障害年金が
もらえないのか、調べてみたら?
君の場合は生まれつきのようだから、障害基礎年金だよ。
これは、初診日から遠くなればなるほど、申請が難しくなって
いくようだから、早く調べたほうがいいよ」



(※)この人は、ある会社で一緒に働いていた元健常者です。
「右手の握力が5キロしかない」という障害情況でしたが、
仕事はできる人でした。
筆記ができ、軽いものならば持ち運ぶこともできます。
左手はもちろん使えます。
足も少し不自由になっていましたが、見た目には普通の人と
ほぼ同じように歩いている人です。

この人は、働いている間に障害年金の申請作業をこなして
いましたが、受給が決まった直後、退職しました。

「もう大丈夫だから、働かない」

と言っていたし、

「今後は、障害年金と株のトレードで生活する」

と言っていました。
健常者だったその人は、株をやれるほどの資産家でも
あったのです。
このような障害者(元健常者)は、頭の良い人も多い。
この人が障害年金のことも自分で調べて申請するのは、
楽にできたと思われる。

ところが、Bさんの場合は、自身に知的障害もあるようで、
難しいことはわからないらしい。
しかも本人は、それにさえ気づいていないようだ。
このような重複障害者は、親に利用されている可能性もありうる、
と思えなくもない。





Bさん;「・・・」(無言の表情で、興味なさそうだった)

私がそのときに、Bさんに見せたインターネット情報は、下の情報です。

「脳性麻痺」成功のルール



そこには

>「手帳2級→障害年金2級の可能性が!」


という記述があります。

ということは、Bさんも受給資格を有している可能性がある、
ということです。

Bさんの親は、Bさんがまだ3歳頃のときに、障害者手帳を取得
させたのだから、障害が重いということはわかっていたと思う。
それならば障害年金のことも知らないはずはなかったのではない
だろうか。
この点、不思議に思う。
本人でさえ、なぜ知らないのだろうか。

Bさんは親の家で、一緒に暮らしています。
それでとは言いませんが、自立できていません。
私から見れば「精神的な自立ができていない」と見えるのです。


次の二つの記事はいずれも、親兄弟が障害を持つ者の障害年金を
搾取していたという実例です。



(1)2011年5月にあった、福岡県のろう者裁判

   →西日本新聞の記事を引用して、後述。


(2)『『車椅子で夜明けのコーヒー 障害者の性』 2/2 ピア・カウンセリング』
   〔2013-08-26 18:00〕




これと同様である可能性が、Bさんにもあると思います。
小山内美智子さんの著書にも述べてあったように、親が死んだ後、
Bさんはどうやって生きていくのか、それを考えておくことが大事
だと思う。
もしかすると、Bさんも、Tさんと同じように

「兄弟か、兄弟もいなければ施設に入って、面倒を見てもらう」

つもりなのだろうか。
今の会社勤めはどうするのだろうか。

その問題を解決するには、障害年金のあり方についても、
再考すべきだと思う。
今までのように、障害年金を親に支給するだけでは、障害者は
自立できるとは限らない。
障害者に直接支給できたとしても、同じだ。
生活保護受給者と、大して変わらない情況だからだ。
障害者に必要なのは、お金ではない。

お金は働けば得られる。
しかし、お金を得られるようになるこには、支援がなくてはできない。
それは障害者に限ったことではない。
健常者だって、育てられて一人前になり、給料がもらえるように
なっていったはずだ。
社会には健常者用の、そういう仕組みが整っているのに、
障害者に対応した仕組みはつくっていない。
障害年金や障害者福祉を与えるだけで終わらせているのだ。

親が障害者を教育できる人ならば、親に任せでも安心だろうし、
それが理想だ。
しかし、そんな家庭ばかりではないのだ。
子供の障害年金をパチンコに遣ってしまうような親だったら、
誰だってダメだと思うだろう。
したがって、今後は、障害年金のあり方を見直しし、障害者支援の
方法を有効な手段に変えなければならないだろう。
それが政治と行政の責任だ。
それは、政治家や役所任せにするのではなく、障害者も一般の人も、
声を上げていかなければならないのだ。



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障害理由に「刑猶予を」
 窃盗事件公判で弁護側
 福岡地裁


 =2011/05/24付 西日本新聞朝刊=


他人のアパートに侵入し現金を盗んだとして窃盗などの罪に
問われた福岡県内の男の被告(63)の初公判が23日、
福岡地裁(高原正良裁判官)であった。

被告は先天的に全く耳が聞こえず言葉も話せない障害があり、
過去にも同様の罪を繰り返して19回の有罪判決を受け、
20年以上も刑務所に入っている。
今回の事件の捜査で新たに軽度の知的障害があることも判明
した。深刻な障害がありながら、周囲の支援が不十分で服役を
繰り返す被告をどのように処遇するべきなのか。
判決は6月13日に言い渡される。

 起訴内容には争いがなく、検察側は

「障害を考慮しても前科が多い」

として懲役2年を求刑。
弁護側は

「被告は刑事司法と福祉のはざまでこぼれ落ちた。
社会内で生活するため最善の方法を検討すべきだ」

と執行猶予付きの判決を求め、結審した。

 被告は昨年9月に福岡市博多区のアパートに侵入、
現金3万円を盗んだとして、今年3月に起訴された。

 弁護側によると、被告は1人暮らし。別に暮らす家族にも障害
がある。
障害者の年金8万円を受給しているが、福祉サービスは受けて
いない。
金銭管理ができず、別居の弟に任せており、起訴された事件は
現金が手元になくなったため起こしたという。


 初公判は手話通訳人が被告にすべてのやりとりを訳す形で進行。
被告は起訴内容を認め、質問には

「被害者にお金を返さないといけないことは分かる」

「仕事がしたい」

と手話で述べた。
しかし時折、手話通訳人の手話をただ繰り返すだけで質問に
答えられず、審理が進まない場面もあった。

 検察側は、傘を使い鍵を外す手口などに触れ

「大胆で慣れた犯行。
相当期間刑務所に入所すべきだ」

と主張。

 弁護側は

「責任能力は欠如していないが、健常者と同じではない。
刑事施設での矯正は期待できず、福祉施設への入所が必要。
なぜ罪を繰り返すのか、社会全体で考える必要がある」

と訴えた。





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取材ノート:知的障害者の更生は
 /福岡


 「この法廷、見ませんか」。
先日、地裁の廊下で弁護士から声をかけられた。
窃盗などを重ね、服役19回、22年以上を刑務所で
過ごした初老の男が、空き巣の罪に問われている。
男は耳が聞こえず、話すこともできない。
知的障害も抱えていた。

 初公判は手話通訳を通じて進められた。
しかし男は通訳と同じ手話を繰り返すばかり。
起訴内容の確認や被告人質問など、裁判官や検察官
の言葉が手話で通訳されたが、その意味を理解している
のか疑問を感じた。

 今回の罪で検察は懲役2年を求刑した。
弁護士は

「収監してもまた罪を犯す。
(外の)授産施設で就労の場を見つけたい」

と執行猶予付き判決を求めた。
判決は来月13日。
知的障害者の更生という難題を自分も考えながら法廷に
足を運ぶつもりだ。
〔福岡都市圏版〕

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by bunbun6610 | 2013-10-21 18:30 | 障害者の経済学


ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

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