カネ目当ての障害者雇用支援月間

9月は「障害者雇用支援月間」です。(※1)

(※1)
http://www.jeed.or.jp/activity/education/poster/h25_genga.html



しかし、Eテレビ『バリバラ』でも言われていたように、
そう簡単に法定雇用率が達成できるものではありません。(※2)


(※2)
『NHK『バリバラ』障害者の悩み -就労(1)』
〔2013-04-21 18:00〕




ところで

『炎のジョブコーチ』の
『予算づくりの時期に考える』〔2013/9/3(火) 午後 10:16〕



を読みました。

実は、私もダブルカウントの重度障害者なので、
会社の求めに従い、入社してから半年後に、
特定求職者雇用開発助成金の
申請用紙に署名をしました。

これに捺印をすると、会社は2年間で240万円の
助成金を国から貰えることになっています。

私の年収は、180万円未満です。
給与のかなりの部分が、国からの助成金でまかなえるので、
実際に会社が障害者に支払う給与はかなり少額で済んでいる、
ということになります。

この「低コスト労働力」という障害者雇用の魅力は、
企業にとって大きい、と思います。

このことで健常者も、なぜ企業がダブルカウントの障害者を
雇用するのか、理由がわかると思います。

幾ら健常者が

「障害者なんか邪魔になるだけだ」

と思っていても、会社は雇います。

それどころか、障害者をお客さん扱いしている
企業も多く見られるほどです。


会社がこの申請書をハローワークへ提出すると、
場合によってはハローワークの担当者が、
申請用紙にある障害者が本当にその会社で
働いているのかどうか面談し、
さらには働いている実態を調べるためにアンケート
を取りに来る場合もあります。

しかし、それだけです。

障害者が、その会社で長く働き続けられそうか
どうかまでは調べたりしません。

企業に何かアドバイスをする、
というようなこともありません。

助成金の使途も、会社の自由なので、
ハローワークが表向きに言っているような

「障害者の働く環境を整えるために助成金が
活用される」

ということは、まずありません。

制度を利用する企業に不正がない限りは、
ハローワークも淡々と事務的に、
助成金支給の手続きを進めるだけです。

これでどんどん、国のお金が企業へと流れていくのです。


では

「助成金を遣って、ジョブコーチを利用しないのか」

という質問があるかもしれません。

私は今まで、数多くの会社で働いたことがありますが、
ほとんどどこも、ジョブコーチを利用していた実績は
目にしたことがありません。

むしろ、ジョブコーチが必要な障害者は、
はじめから採用しないものです。

会社は障害者が奴隷になるのは結構なことだとしても、
経済力をアップするようなスキルは身につけて欲しくない、
と思っているでしょう。

「オーバースペックの障害者はいらない」

は、確かに言えていると思います。


驚くことかもしれませんが、聴覚障害者の場合は本来、
ジョブコーチ(通訳)をつけることによって、
大幅なスキルアップも可能です。

同時に、健常者も障害者を支える協力者として、
自立できるきっかけになるはずです。

これを健常者と障害者双方の相乗効果になると
考えないほうがおかしいのだ。

なぜ戦力にしようとしないのだろうか。

その答えが

「社会には“障害者差別”が存在するから」

だと思う。

だが残念ながら、健常者は何も理解できていない。

そのために多くの社会資源も結局、何も活用されずに
終わっているのだ。

助成金も“助成金”ではなく、実は障害者を雇用した
企業への“ご褒美”になっているのだ。


実際に『炎のジョブコーチ』にも、
それを裏付けるような記事があります。(※3)

(※3)
炎のジョブコーチ
『ジョブコーチの評判は、できる会社ほど低い?!』
http://blogs.yahoo.co.jp/uchayamamingkun2000/32308568.html



なので、結局、国からの助成金はごっそりと
会社に持っていかれます。
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by bunbun6610 | 2013-09-04 18:00 | 就労後の聴覚障害者問題B

ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610