職場内障害者授産施設 (3)本当にうつ病障害者? 病前性格のワガママ障害者?

職場内障害者授産施設 (3)
中途障害者(元健常者)のAさん
(内臓障害者4級、うつ病者)

『ある日 1』
障害者雇用促進法により、私はある会社に
入社しました。
配属された部署には、障害者の先輩Aさん
がいました。

それで初めのうちは、Aさんのお世話になり、
仕事を覚えていくことになりました。

ただ、Aさんの仕事ぶりやマナー等を見ていて、
疑問に思うことが度々ありました。

真っ先に驚いたのはまず、何といっても、
Aさんは出社するとすぐに、家から持ってきた
新聞や旅行パンフレットなどを机の上に開いて、
読む習慣でした。
これは毎日のことです。

周りは皆健常者で、要するにAさんとは違います。

健常者はノルマを達成しなければならないので、
皆必死になって仕事をしています。

でも、なぜAさんだけが朝の慌しい時間帯に、
一人だけのん気に新聞等を読んでいるのか、
理解できませんでした。

時には、旅行パンフレットを読みながら
メモ書きをしていたので、私は

「何をしているのですか?」

と聞いたことがあります。

するとAさんは

「ああ。
今度の休日の、旅行プランを立てている
ところなんだ」

と言いました。
これって、私事ですよね。
当然ですが、勤務時間中にやることでは
ありません。

出勤してすぐに、私事のことを考えている
なんて、普通はあり得ないことだと思いますが、
どうやらAさんは

「自分は障害者だから、他の人とは違うんだ」

と思っている(すねている?)ような感覚です。

私のほうは、しばらくすると仕事に慣れてきた
ので、他の人からいろいろな雑用を朝から
頼まれるようになってきました。
しかし、不思議なことにAさんには誰も雑用を
頼まず、Aさんは毎日、朝から自分のしたいこと
から始めている有様でした。

これはヘンだ。



『ある日 2』
Aさんにいろいろと教わったことにも、
疑問に思うことが幾つかありました。
例えば

Aさん;「好きな日に休んでいいよ。
一緒に休んで旅行に行こうか?」

私;「は? でも、一緒に休んだら、障害者が
やっている仕事をやる人が、いなくなってしまう
ではないですか」

Aさん;「いいんだよ。営業にやらせるから」

この尊大そうな態度は一体、何なのだろうか?
と思いました。



『ある日 3』
入社してしばらくの間、Aさんにいくつか
聞いてみました。

「Aさんの障害は何なのか?」

「いつから障害者になったのか?」

などです。
Aさんは答えてくれました。

障害は

「ここを触ってみろ」

とAさんが言い、Aさんの左脇腹のあたりに
手を持っていかれました。
するとプラスチック・タンクのような感触が
ありました。
内臓に障害があるようです。
障害等級は4級です。

それから、Aさんはさらに話し始めました。
以前は、ここの店長だったが売上不振の
ときに悩み、身体を壊して手術、
そしてうつ病にもなり、
長期休養したという。

それでも会社はクビにせず、
障害者手帳を取得後は障害者として雇用
してくれた、という。

そして定年退職後も、そのまま障害者雇用
され、今に至っているという。

これは、かなりの厚遇ではないだろうか。

だが、もううつ病とは思えないような元気さ
だったので、今は内臓の障害だけだと
思っていました。



『ある日 4』
たまたま、社員の一人であるGさんが
私に話しかけました。

Gさん;「Aさん、…(「頭がパーだ」という
ジェスチャーを表す)」

私;「は? ああ、そういえばAさんは、
このところ休んでいますね」

Gさん;「Aさんから連絡がないので、
何で休んでいるのかわからない。
Aさんはダメだ」

私;「ああ…。
そういえばAさんは、以前に会社の顧客書類
が入ったカバンを抱えて、電車の中で居眠り
していたり、顧客のものを外で落として行って、
後から紛失を指摘されて、あわてて探し回って
いましたね」

Gさん;「えっ? 本当なの?!
そりゃ、もうダメだな…」



『ある日 5』
たまたま、社員のHさんと一緒に仕事をすること
になって、少し話しました。
そこでAさんのことを聞いてみました。

私;「Aさんは、このところはどうして
休んでいるのですか?」

Hさん;「…『会社に行きたくない』と言うんですよ」

私:「えっ? 突然にですか?」

Hさん;「突然です」

私;「そういえば、この前、NHKのバリバラっていう
テレビで『双極性障害』というのがあったんです
けれども、あれは症状が周期的にやってくるそう
ですね」

Hさん;「そうです。繰り返していますね。
だから、しょうがないんです」

私;「Aさんは、もしかして本当は、以前と同じ仕事に
復帰したかったのではないでしょうか?」

Hさん;「そうですね。好きみたいですね。
でも、会社がダメだと…」

私;「店長になったほどの人だし、能力はあるのに、
どうしてダメなのでしょうか?」

Hさん;「この仕事は厳しいノルマがあって、
それを達成できなければ…」

なるほど…。
能力はあっても、ノルマをこなすにはストレスにも
強くなくてはならない、というわけだろうか。



『ある日 6』
上司のFさんに仕事の説明を受けていたときです。

Fさん;「Aさんは普段は遠くへ行くのが好きなので
遠くの方へ行ってもらっています。
でも時々、遠くへ行くのがイヤだと言い出すときも
あります。
たとえば、体調や気分が良くないとき、
それと雨のときも、
イヤだと言うときがあります。
その場合は、あなたが代わってあげて下さい。
よろしくお願いします」

私;「わかりました」


あるいは、Aさんに

「仕事は、ゆっくりやればいいよ」

と言われて、Aさんと一緒に仕事をするときは、
老人のペースに合わせて仕事をしているような
感じでした。


こんなわがままそうな人は、今まで見たことが
ないのですが、うつ病って何なのか、
私もよく知らないので、
言われた通りにすることにしました。


『ある日 7』
上司Fさんに頼まれた仕事は、普段はAさんが
担当しているところでした。

ところが、その日は雨が降っていて、
その仕事は私に頼んできました。


この日は、このような依頼は初めてだったので、
不平等だとかは思わなかった。

「たまにならば、仕方がないだろう」

というふうに思っていました。
ところが…。



『ある日 8』
朝、出勤するとすぐにAさんに

「今日は君に、ここへ行ってきてほしい」

と言われました。
行き先を見ると、いつもはAさんの担当地域でした。

私は

「おかしいなぁ、どうしてだろう?」

と思ったのですが、仕事なのでどこだっていいか、
と軽く引き受けてしまいました。

出発してみると、雨が降っていました。
そして一時間後には土砂降りになってきました。

「ああ、そうか…。
Aさんはこのことを天気予報で知っていたんだな。
これがイヤだから、私に代わって欲しい、
と頼んできたのだろう」

と気づきました。
私はこの大雨のなかでも歩かなければ
ならなかったので、靴もズボンもびしょ濡れに
なりました。

出張から帰ると、Aさんは部屋の中で
気持ち良さそうに、他の人としゃべっていました。
それで私は、こう思いました。

「会社は、何でうつ病の社員へ、
ここまで配慮する必要があるのだろうか?」

「Aさんは、本当にうつ病なのだろうか?
うつ病を発症しているから、私が代わる必要が
あったのだろうか?」
(この場合、上司の命令ではなく、
Aさんが自分で私に指示をした)

「Aさんは、うつ病になった過去病歴を利用して、
自分の好きなように仕事をしているだけの
“モンスター障害者”“セレブうつ病者”ではない
だろうか?」

「これは配慮というよりも、上司がAさんのワガママ
を聞いているだけではないのか。
うつ病者への「配慮」と「特別扱い」は違うと思う
のだが。」

その後も、会社はAさんに対し、このような
不審な配慮をしていたので、
次第に疑問は大きくなっていきました。



『ある日 9』
Aさん;「猛暑の季節だから、■と▲へ行くのは、
もうイヤだ。
だから、そこへ行く仕事を頼まれても断って
きたよ」

私;「ふ~ん…。そうですか。」

雨だけでなく、暑くてもイヤだと言う。
また私に、その仕事が回ってくるのだろう。
Aさんのイヤがる仕事ばかり、私に回ってくる
ので、不満が溜まってきました。



『ある日 10』
Aさんがやらない仕事があります。
それは、本社へ行く仕事です。
なぜ本社へ行くのがイヤなのかは
わかりません。
ただ、JR東日本「大人の休日倶楽部」の
会員で、JR線で遠くへ行くほうが、
自分のポイントカードが貯まる。
それでなのかもしれません。
Aさんは定期的に旅行に行っているので、
そのときに仕事で貯めておいたポイントが
使えるようだ。

それと、本社の人の悪口をよく言うことから、
自分を店長職から降ろして、障害者雇用へ
切り替えた本社への怨みも半分くらい、
ありそうです。
本社の人にも、あまり会いたくないのでしょう。

実は、本社へ行く仕事はほぼ毎日あるのですが、
Aさんは行かないので、私が行っています。

それで、自分の仕事がない場合は、
Aさんは早めに会社を退出し、実は直帰しています。
出張したフリをして、そのまま会社には戻って
こないわけです。

また、

これが問題になるケースとして、皆さんは
個人情報保護法というのをご存知だと思います。
直帰で顧客情報の含まれる書類を自宅へ持ち帰り、
翌日に会社に持ってきている場合は

「これってマズいんじゃないの?」

「元店長でも、そんなこともわからないのだろうか?」

と思ったものです。
これは勿論、世間にバレれば会社の信用失墜
になるのでは、と思います。


『ある日 11』
Aさんは突然休むことが度々あります。
会社はそれを寛大に認めています。
おそらくAさんが元店長で会社の売上に貢献した、
そのためにうつ病や障害者になるという自己犠牲
を払ったので、それに対し、敬意を払うという意味で、
特別に寛大にしているのだろうと思われます。

ただ、突然休まれると、Aさんの仕事を私が
代わりにやらなければなりません。

それが慌ててやる状況です。

ただ、突然とはいっても、Aさんが休む場合という
のは大体予測がつきます。

外に出る仕事なので、Aさんは雨や強風、猛暑、
極寒、雪の日など、天候が悪い日が嫌いです。

Aさんが休まれた場合に慌ててしまうのは、
行き先がその日に決まる為、行き先への行き方
の記録が全くないことです。

これは、Aさんが自分の経験で仕事をしているので、
何もデータが残されていないからです。

そのため、代わってやる人は自分で調べてから
出発しなくてはなりません。
それに時間がかかってしまうのです。

Aさんは慣れているので、自分の頭の中に情報は
全て入っています。
でもそれだと、他の人にはわかりません。
多少の手書きの紙情報はあるのですが、
それを分かりやすくパソコンでつくってほしいと
思っていました。

ところがF上司の

「Aさんはパソコンが嫌いで、勉強も練習もしようと
しないからダメなんだ」

の一言を聞いて、諦めざるをえませんでした。

今時、パソコンもできないような人は仕事をする
のは難しくなっていますが、それでもAさんは、
他人の言うことは全く聞かないようです。
そういう頑固さがあるのです。


『ある日 12』
上司Dさんから、ある仕事の説明を受けました。

Dさん;「今度のこの日に、引越し準備として、
■■店へリフォームに行く。
Aさん、Iさんとあなたの三人にやってもらうから」

私;「わかりました」

その後、Aさんにもこの件を聞いてみました。

私;「●日から▲日まで、■■店に行くの、
知っていますか?」

Aさん;「え? ああ…」

そして、その日が来て、集合してみたら、
Iさんと私だけしかいませんでした。

Iさん;「Aさんは?」

私;「さぁ? 来るんでしょう?」

Iさん;「さぁ?」

私;「やっぱり、またイヤだからか…。
私たちは、誰もやりたがらない仕事を頑張って
やっているのに…。
この会社の障害者雇用って、ダメだねぇ…」

Iさん;「そうだよなぁ~」

翌日も、Aさんは来るのか、来ないのかの
話になりました。
Aさんは、やはり来ませんでした。

後から応援でやって来た上司に、

「Aさんは今、向こう(会社)にいるのですか?」

と聞いたら、そうだと答えました。
それでやはり

「Aさんはこっちの仕事はやりたくないのだな」

と理解しました。
そして、Aさんのうつ病が再発しないように、
会社が特別扱いしているのは、実はAさんが
元店長という、あれでも、かつては偉い地位に
いた人だから特別扱いにしておこう、
ということなのではないだろうか、
という疑問になっていきました。

こういうタイプの人は、実は自尊心が異常で、
心が弱いゆえに、甘えているのではないかと
思われました。

周りに対しても

「自分は元店長だったんだぞ」

という尊大な態度で、周りの悪口をよく言う。
そして、自分だけは自分のやりたいように
仕事をしてもいい、と思っているようです。

だから、周りの人は誰も、Aさんに仕事を
頼まないのだと思うようになりました。


読者のなかにも

「この障害者はヘンだ」

と思うだろうと思います。

あなたの会社にも、こういう障害者や、
「自分はうつ病だ」と言う人が
いないでしょうか。
(自称なのか、医師が過剰診断をしているのか
わかりませんが)

おそらく、いると思います。
私は、すでに他の会社でも見てきているのですから。

もちろん、昔からあるタイプのうつ病の人も、
また新型と呼ばれるタイプのうつ病者も、
どちらも見たことがあります。
両者は、やっぱり違います。

でも、それ以上に、Aさんとこんなふうに
接している会社のほうもヘンだと思うはずです。

障害者雇用は、本人の障害や病気に配慮する
ことは必要であり、それは必ずプラス効果を
もたらすと思います。

しかし、このようなヘンな特別扱いをすると、
必ずマイナスになります。
差別、不平等な扱いをすることによる、
周りの人への影響です。

そのうち『障害者、うつ病者が会社をダメにする』
といった題名の本まで、出てくるかもしれません。

しかし、こういう障害者も問題なのは事実ですが、
それを助長している会社の責任のほうが、
やはりよっぽど大きいと思います。

それを、会社組織を創ってゆく人事は、
知らなければならない。
こんなこともわからないのが、おかしいのだ。


【ある日 13】
オフィス引越しの当日、それまで引越しの準備も
手伝わずに、休み続けていたAさんは来ました。

朝礼が終わった後、みんなは早速引っ越し作業を
始めて、大忙しになりました。

ところが、Aさんは何もせず、一人だけ椅子に
座ったまま、みんなの様子を眺めているだけでした。

Aさんが休んでいた間に、隣の健常者がAさんの
荷物を全部まとめて箱に入れておいてくれたので、
Aさんは何もすることがありませんでした。

「Aさんは自分のこと以外は、何もしないのだなぁ」

と思いました。
やはり、Aさんは「特別扱い」されているのだと
思います。


【ある日 14】
昨日まで休んでいたAさんが、今日は出勤して
いました。
昨日はAさんが休んでいたから、私が代わりに
Aさんが担当している仕事をやりました。
でも今日はAさんがいるから、代わらなくて
大丈夫だと思っていました。

ところが…。

F上司が私に指示をしてきたのは、
いつもはAさんがやっている●●●へ行く仕事
でした。
「おかしいなぁ…」と思ったので

「それはAさんの仕事なのでは?
今日はAさんはどうしてですか?」

とF上司に聞きました。
すると

F上司;「Aさんは■■へ行きます」

私;「え? それはいつもならば私が行って
いるところですよ」

F上司;「そうですが、Aさんと調整し、
今日はAさんは■■へ行くことになりました。
あなたは14:00までに戻ってきて、その後、
▲▲▲へ行って下さい」

私;「…」

現実には●●●へ行ったら、14:00に戻るのは
不可能だと分かっていました。
だから、これはこういう種の差別、もしくは不平等、
もしくはパワハラなんだな、と思いました。

「Aさんと調整」という言葉の意味が、
最初は全くわかりませんでしたので、
10分くらい考えていました。
●●●というところは、どうやって行くのかを調べたら、
駅から2Kmほど離れたところにあり、
片道25分歩かなくてはなりませんでした。
でも、Aさんは以前はそこへ言っていたのですから、
それだけでは今回行かない理由の説明がつきません。
だがそのときにすぐに、【ある日 9】で聞いたことを
思い出したのです。

私は、Aさんが今日は●●●に行きたくない理由が
わかりました。

「なるほど…。
今日は暑いから、行きたくないんだな。
それで『■■に変えて』とF上司に要求したのだろう」

私は、仕方なく代わることにしました。
しかし、当然、14:00までに戻って▲▲▲へも
行くことは不可能でしたから、その指示は無視する
ことにしました。
このF上司に「無理です」とか「できません」と
言ってもムダなことは、わかっていましたから。

パワハラをする上司を見たことはあると思いますが、
こういう人に正論を言っても逆効果だということは
知っていると思います。
だから何も言わず、この指示は無視しました。



Aさんのこと(本当に病気なのか?という疑問も
ありますので)
を考えるにあたって、読んでみた本があります。

それが

『「私はうつ」と言いたがる人たち』
(香山リカ/著  株式会社PHP研究所/発行)


という本です。
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by bunbun6610 | 2013-09-04 18:30 | E.大手カー・ディーラー
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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610
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