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障害者雇用にアベノミクスは無関係

職場で一緒に働いている障害者Aさんが、
風邪をこじらせて3日間休んでいました。

4日目にはどうにか出勤してきましたが、
ゴホンゴホンと、咳が止まらない状況でした。

上司は、Aさんがまた調子を崩すといけないと思ったのか、
その日は特に仕事を与えないで安静にさせておく、
という配慮をしました。

障害者はパートタイマーという待遇なので、
休むとそれだけ収入が減ることになります。
ですから、Aさんはあまり長く休むことが
できなかったのでしょう。

会社ではアベノミクスが話題になっています。
会社の業績や、景気が上がりそうだとか、
そうすると給料も上がるだろうか、とか。

結局、給料面は一時金(ボーナス等)は出ても、
昇給はほとんどしないのではないか、
という予測をしているそうですが。

新聞でも、日本の企業は儲けをすぐに社員に配分せず、
貯めこんでおく傾向がある、とか。
(これは、本当らしい)

障害者の場合、パートタイマー雇用契約書に
昇給もボーナスも退職金も「無し」と明記されている
場合がほとんどです。
毎月の給与も、実働時間分の時給のみが支払われるだけです。
ですから、将来は決して明るいものではありません。

勿論、健常者とほぼ同じ条件で給与等がもらえる障害者も
いることはいますが、近年の障害者枠求人票を見れば
分かるように、今はそんな好待遇はなかなかありません。

アベノミクスの話題も、関係ない障害者が多いのでは
ないでしょうか。(※)



(※)参考情報


『聴覚障害者が多く働いている職場』
〔2013-05-06 18:30〕




ユニクロの場合は「昇給;有り」なのですが、
このような、障害者の能力を評価して昇給機会を
検討する企業は、近年の求人票ではあまり
見かけなくなりました。

ですからユニクロの例は、珍しいほうだと思います。

『日経ビジネスにみる、障害者雇用戦略』
〔2013-01-03 11:26〕




障害者の風邪の話が変わってしまったように思えますが、
そんな冷遇ぶりですから、時給で働いているパート障害者が
風邪で休むと、収入は本当に厳しくなるのが現実です。

聴覚障害者は身体が丈夫な人が多いのでまだいいほうの
ようですが、他の障害者を見ると、心配です。

仕事であっても、どうか無理をしないようにして下さい。
夏風邪になると、治りにくいと聞いています。
by bunbun6610 | 2013-06-13 18:30 | 障害者雇用(就労後の問題)

ある障害者から見た世界


by bunbun6610