NHK『バリバラ』 ここがヘンだよ! 健常者 第2弾 (1)

NHK『バリバラ』

 『ここがヘンだよ! 健常者 第2弾』

脳性マヒの車椅子障害者が遭遇した「ヘンな」事例

あるケーキ店で車椅子障害者が行列に並んでいたら、
店員さんが慌てて出てきて、

「車椅子の障害者をお待たせするのは、
身体に良くないので…」

と言い、先頭へ案内されました。
しかし、障害者のほうは

「大丈夫です」

と言い、並んで待つことを希望したそうです。
それでも店員からどうしてもと頼まれたので、
ご好意に甘えさせてもらうことにしました。

その時、前から店先で待っている他のお客から

「障害者って特別でいいよね」

というふうに囁かれました。
でも、車椅子障害者だって、
本当は並ぶつもりだったのに…。

何で健常者はこういうことをするの?
そういうことをする前に、障害者に一言、
どうすればよいか聞いてからにして欲しかった。

健常者のこのやり方って、おかしいと思う。

という感じの内容。


観光地の施設へ行っても、
障害者は障害者手帳を提示し、割引を受けたりします。

そのとき車椅子の重度身体障害者は、
障害者だということが見てすぐにわかります。
それでなのか、障害者手帳を提示しなくても、
施設員にすぐに優先入場の配慮などをしてもらえるらしい。

一般客と同じ列に並ばず、
先に通してもらえる場合があります。

でも、それがケーキ店で並んでいる場合も、
だというのだから、ちょっと驚いた。

「ヘン」というのは言い過ぎなのかもしれません。
だが、どうしてそういう配慮にしたのか、
そのケーキ店の理由がわからないので何とも言えませんが、
大げさな対応なんじゃないだろうか、って。


何年か前の六本木ヒルズで、東京シティビュー(展望室)
に入ろうとして並んでいました。
ゴールデンウィークだったので大行列で、受付の部屋から
はみ出して、通路へ、さらに下の螺旋階段へ、
100メートルくらいの行列が続いていました。
入場まで1時間以上の待ち時間になってしまうほどでした。

と、そこへ、車椅子障害者が介助者に押されて、
行列の横をスーッと通り過ぎて入っていくではありませんか。

その光景を見た私も一瞬

「あー…。車椅子障害者って、いいなー。
車椅子に座っているだけで、あんなに元気なのに…」

と思ってしまいました。

おそらく、誰もがそう思うのが自然だと思う。
悪気はないと思うのです。


ケーキ店の例でも、見ている人がそんなふうに
思ってしまうのは、生理的にも自然なことなのだと
思います。
もしも、悪口、陰口みたいに言ったとしたら、
それは問題ですけれども。

それよりも、なぜ店員はそういう配慮をしたのかが、
初めに疑問になるところだと思いました。

店側としては、重度身体障害者なのに、
わざわざ行列に並んでいてくださっている
車椅子障害者に何かしなければならない、
と思っていたと思います。
車椅子障害者を見つけても何もしないでいたままでいたなら、
それを見ている他のお客や通行者から、
店側もどんな目で見られていることか、
という不安もあるだろう。
そういう状況をあまり長時間見られているのは店としてもまずい、
と思ったのかもしれません。
でももしそうだとすると、何かおかしいんですよね。
その対応は。


でも推測だけであれこれ言ってみても仕方がないことなので、
真相はわからないし、他人もどうのこうのと言えない
ことなのですが…。

とはいえ、いずれにしてもどうすればよいのかは、
やはり障害者に聞いて、まずそれを尊重してみるべきだった、
と思います。
障害者が苦痛でなければ並んでいただいて、
待ってもらえば良かったのだと思います。


六本木ヒルズ・東京シティビューのケースでは、
螺旋階段もあって、そこに並んで待つことはかなりの
負担になると思われるので、「特例」というより、
ある程度は「合理的な対応」の範囲だったのだろうと
思います。

これをもし「おかしい」と言うのならば、
その疑問を車椅子障害者に向けるより、
まずそういう対応を認めた施設側に向けるべき
なのではないでしょうか。

あるいは、入場する順番は他のお客と同じく
守っていただくとして、障害者とその介助者だけは、
呼ばれるまで別のところで待機してもらう、
という方法もあるでしょう。

しかしそれだと、いつのまにかその障害者だけ
忘れられてしまう、というミスも起きかねません。

実は聴覚障害者も、病院などでこんなケースに
遭ってしまったことがあるからです。

それだけでなく、自分たちだけ列に加わらずに
待っていると、自分があとどれぐらい待たされるのかも
わからなくなり、非常な不安と孤独感を感じるのでは
ないだろうか。
銀行のように電光掲示板があって待てるわけでもない。

だから、障害者だけ別に待たせるというのは、
オススメできる方法ではないのかもしれません。
もし、それをやってみて、障害者を呼ぶのを
忘れたなんてことになったら、
もうその障害者は決して、
その施設には来なくなってしまうだろう。
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by bunbun6610 | 2013-05-22 18:30 | Eテレ『バリバラ』
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ある聴覚障害者から見た世界


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