教師の苦悩

『だいじょうぶ3組』(乙武洋匡/著)

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「『公彦のために』という思いでプールに飛び込み、
五メートルを泳いでみせたが、それは結果として、
十歳の少年をただ追いこんだだけだったのかもしれない――。
赤尾の胸には、そんな思いが渦巻いていた。」



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以下は、『自分を愛する力』(乙武洋匡/著 講談社/発行)より。

「アルバムのページをなつかしそうにめくりながら、
高木先生はメガネの奥で目を細めながらつぶやいた。

『この時期はさあ、あれだけ嫌がっていた君を無理やり
プールに連れてきては、いっしょに練習していたでしょ。
あれ、なぜだかわかる?
本当は泳げるようしたかったわけではないんだよ』

――え、ちがったんですか。
うーん、ちょっとわからないです……。

『もしね、君が万一、水の事故に遭ったとき、だれかが
救助に駆けつけるまで、自力で水に浮いていられるように、
せめてそこまでにはしておきたかったんだ』

僕は返答につまり、胸に熱いものがこみあげてくるのを
感じていた。
僕は十年以上も気づくことができなかった。
あの厳しいご指導の裏には、そんなにも深い思いがあった
のだろうということを」

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by bunbun6610 | 2013-05-10 18:00 | だいじょうぶ3組
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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610
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