Eテレ『バリバラ』 障害者の悩み -就労 (1)

Eテレで『バリバラ』という番組をやっています。


NHK『バリバラ』


4月19日(金)〔夜9:00~9:30〕は、
進まぬ障害者雇用の問題が取り上げられて
いました。
(表向きには『障害者の悩み テーマ;就労』)

次回(4月26日)も引き続いて、
この内容が放送される予定です。

登場する人たちが、障害者雇用の問題点に
詳しい方、そして障害者と健常者ゲストも
います。

障害者雇用問題を知る側が、
本音で話しているのが参考になると
思いました。

やはりというか、企業側の

「障害者を雇わない理由」

というのが、一方の視点だけで考えている
という傾向が目立ち過ぎて、
このままでは解決できないと思いました。

今月から法定雇用率が1.8%から2%に
引き上げられましたが、
これだけでは解決は難しい、とも。

政府の対策がまだまだ不十分だということは、
もうすでに見通しているようです。

そこで違反金を3倍にする、という強硬論も
出ました。
実例でもあったように、確かに、
それで雇ってみて、初めて

「障害者の人にも出来ることがあるのだな」

と企業にも気づくメリットもあると思います。

雇わないから、企業側の疑問は払拭できない
ままに終わる、そういうことも否定できない
ように思います。

障害者にもいろいろな人がいますから、
出来ることも出来ないことも、
その人により、さまざまでしょう。

まず「この障害では出来ない」と決めつけて
いることに、進まぬ問題点があるのだと
思いました。

企業側は

「障害者にはいろいろな人がいるから難しい」

と思うかもしれません。

でも、それって、健常者にだってあります。

障害ではなくとも、適性上とか、
単に得意か苦手かという点で、
続く人もいれば辞めていく人もいます。
健常者だって誰だって、初めのうちは皆、
自分の適性がよくわからずに就職してみて、
合わなければ転職していっているわけです。

そうして社会勉強と経験を積んで、
自分も鍛えていって、
真の社会人に成長しているわけです。
ところが企業に門前払いされる場合が多い
障害者は、その機会が極端に乏しくなって
しまっています。

企業側は

「障害者だけ、特別視することはできない」

と言っていますが、そもそも障害者を
今までずっと、特別視してきたのは健常者側
です。

だから私は

「これは、おかしいなぁ」

と思いました。


私は、番組では次の2点の発言に注目
しました。


「もうこうなったら、障害者が自分で起業し
ちゃったらどうか。
働くということは、会社に雇われて、
会社に行くことだけではない」
(竹中ナミ氏 社会福祉法人プロップステーション 理事長)


「今までの障害者雇用促進法では
進まないでしょう。
それならもう、違反金を3倍にしたらどうか。
今の一人不足につき5万円(月額)の
違反金だったら、面倒くさい障害者を
雇うよりも違反金を払ったほうがマシ、
と考える企業も出てくるだろう。
だから違反金を3倍にする。
そうすると、企業は『雇ったほうがいい』と
思うようになるかもしれない。
企業というのは、障害者雇用もソロバンを
弾いて決める体質があるから」
(秦 政氏)


竹中氏の話を既に実践している障害者が
何人かいます。
当ブログで紹介している聴覚障害者の柳氏も、
その一人になると思います。(※)


(※)

『ろう者スタッフによるカフェ運営
(東京都文京区本郷)』
〔2012-02-01 20:27〕


参照。


『聴覚障害者に向いている仕事
 -聴覚障害者と手話』
〔2013-01-10 18:00〕


参照。


他にも、健常者とともにだと思われますが、
NPO団体などを立ち上げて、
パン製造販売をしているところも出てきています。
下のポスターは、東京都交通局も応援していて、
障害者も働いているお店の紹介です。
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もう一つの秦氏の意見は、かなり実効性が
高そうなのですが、政治家というのは、
今でも企業献金(裏政治献金や、政治資金パーティー)
をアテにして選挙活動などをやっている
わけですから、企業の反発を恐れてしまう。
それだから結局、この案は実現が非常に困難
だと思います。

やっぱり、ソロバンのようですね。
企業を賛成派に回らせるには違反金だけでなく、
雇用助成金額もアップするのでしょうか。

しかし、雇用するだけで何もしない
(公金を食いモノにする)企業はたくさん
ありますから、これはどうするのか。

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【障害者雇用好事例
―障害者を雇うようになった、ある企業の話から】
障害者を雇ったら、うまくいった会社がある!

「以前は、ここには障害者が出来る仕事なんて
ない、と考えていた」

「やっぱり危険な仕事じゃないですか。
トラックの仕事にしても、
倉庫のリフトに乗る仕事にしても。

だから、雇用はウチではできないというふうに
思っていました」

しかし、とりあえず知的障害者と精神障害者の
2人を雇ってみた。

彼らに向いている仕事はないかと、
しばらく観察してみた。
そして、あることに気づいた、という。

健常者とのチームワークは苦手だが、
一人で長時間集中する作業は
得意そうだった。

障害者2人に新しく任せてみた仕事は、
倉庫に保管している在庫品のチェックをする
仕事のようでした。

「複雑な仕事を任せると、逆にまずいですよ」

「一つのことを徹底的にさせることには、
すごく向いているんで」

この仕事は、以前は健常者にやらせていて、
1年で10件程度の配送ミスがあった、という。

それが障害者に任せてからは何と!
2年で1件にまで激減した、という。

「大切なのは、それぞれの障害者と作業との
マッチングだと考えている」

「食わず嫌いと一緒で、任せる決断ができない」



【障害者にしてもらう仕事がない?!】

障害者を雇おうとしない企業の言い訳には、
次のようなものがありました。

「障害者にしてもらう仕事がない」

私は正直に言って、この説明には呆れて
しまいました。
だって、これって、真っ赤なウソなのですから。

本当は、障害者に仕事を奪われたくないから、
自分たちの給料が減ってしまうから、
特権階級意識を持って冨を独占しているから、
健常者だけで仕事を独占しているわけなのです。
そういう縄張り意識を持っているということが、
一緒に仕事をしていて、ハッキリとわかるのです。

それをこういうウソでごまかしているのが許せない。

障害者だからといって、仕事ができない人ばかり
ではないのです。

いつまでもズル賢い言い訳は、
いい加減にやめてもらおうか。

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by bunbun6610 | 2013-04-21 18:00 | Eテレ『バリバラ』
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