健聴者の、耳の聞こえないお年寄りへの対応
2013年 04月 22日
C県のK駅のすぐ近くのバス停でのことです。
終点なので、バスを降りる乗客が料金箱のところへ押し寄せています。
私も降りるところで、並んでいました。
前が遅々としていて、詰まっています。
見ると、おばあちゃんが料金箱の前で立っていました。
はじめは、運転手さんと何かモメているように見えたのですが、
よく見ると、争っているわけではありません。
こんな会話をしているように見えました。
おばあちゃん;「……」
(ガマ口からお金を取り出して見せるが、
運賃を支払う様子がない)
運転手さん;「○円ですよ! ○円!!」
(イライラして、かなり声が大きくなっている)
おばあちゃん;「……」(じっとしていて、動かない)
運転手さん;「○円です!」
(と言って、おばあちゃんの掌の小銭からお金を取って、
料金箱に入れる)
おばあちゃんは、なおも黙って、
バスの降車口から降りていきました。
バスの運転手さんは、親切のつもりでおばあちゃんに
大きな声で言ったつもりなのでしょうが、
他の人の耳には、まるでおばあちゃんが
怒鳴られているような印象です。
また、私はスーパーマーケットのレジでも、
難聴者と健聴者のやりとりを見かけたことがあります。
その時も、高齢難聴者のようでした。
私も耳が聞こえないので、想像で書いているに過ぎませんが、
やりとりはだいたい、次のような感じです。
高齢者;「え? 幾ら?」(と言って、財布からお金を
ジャランと見せびらかす)
レジ員;「○円です」
高齢者;「え? ここから、取ってちょうだい」
レジ員;「はいはい。わかりました」(と言って、お金を取る)
高齢者;「■○▲×……」(何かボソボソと言っている。
多分「ありがとう」という意味の言葉か)
おそらく、健聴者は
「あー、なるほど。
この人は歳を取っているから、もう耳が遠いんだ」
と思っているでしょう。
でも、健聴者が考えることといったら、それだけ。
それ以上に頭を使おうとはしません。
この世は、そういうものなのです。
そういう高齢者の財布には、大抵、
いつも小銭がいっぱい入っているでしょう。
これは偶然ではなく、本人が財布の中身を
管理できないからでもありません。
理由は、聴覚障害者(難聴者)だからなのです。
そして「○○円ですよ」と親切に言われても聞こえないから、
掌〔てのひら〕にお金をいっぱい持ってレジ員に見せたり、
いつも大目の金額(千円札とか五百円玉)を支払うのです。
だから、その人の財布には小銭が増えてしまい、
そして減らないというのです。
聴覚障害者の先輩からも
「そういうことは、昔からある」
と聞いています。
終点なので、バスを降りる乗客が料金箱のところへ押し寄せています。
私も降りるところで、並んでいました。
前が遅々としていて、詰まっています。
見ると、おばあちゃんが料金箱の前で立っていました。
はじめは、運転手さんと何かモメているように見えたのですが、
よく見ると、争っているわけではありません。
こんな会話をしているように見えました。
おばあちゃん;「……」
(ガマ口からお金を取り出して見せるが、
運賃を支払う様子がない)
運転手さん;「○円ですよ! ○円!!」
(イライラして、かなり声が大きくなっている)
おばあちゃん;「……」(じっとしていて、動かない)
運転手さん;「○円です!」
(と言って、おばあちゃんの掌の小銭からお金を取って、
料金箱に入れる)
おばあちゃんは、なおも黙って、
バスの降車口から降りていきました。
バスの運転手さんは、親切のつもりでおばあちゃんに
大きな声で言ったつもりなのでしょうが、
他の人の耳には、まるでおばあちゃんが
怒鳴られているような印象です。
また、私はスーパーマーケットのレジでも、
難聴者と健聴者のやりとりを見かけたことがあります。
その時も、高齢難聴者のようでした。
私も耳が聞こえないので、想像で書いているに過ぎませんが、
やりとりはだいたい、次のような感じです。
高齢者;「え? 幾ら?」(と言って、財布からお金を
ジャランと見せびらかす)
レジ員;「○円です」
高齢者;「え? ここから、取ってちょうだい」
レジ員;「はいはい。わかりました」(と言って、お金を取る)
高齢者;「■○▲×……」(何かボソボソと言っている。
多分「ありがとう」という意味の言葉か)
おそらく、健聴者は
「あー、なるほど。
この人は歳を取っているから、もう耳が遠いんだ」
と思っているでしょう。
でも、健聴者が考えることといったら、それだけ。
それ以上に頭を使おうとはしません。
この世は、そういうものなのです。
そういう高齢者の財布には、大抵、
いつも小銭がいっぱい入っているでしょう。
これは偶然ではなく、本人が財布の中身を
管理できないからでもありません。
理由は、聴覚障害者(難聴者)だからなのです。
そして「○○円ですよ」と親切に言われても聞こえないから、
掌〔てのひら〕にお金をいっぱい持ってレジ員に見せたり、
いつも大目の金額(千円札とか五百円玉)を支払うのです。
だから、その人の財布には小銭が増えてしまい、
そして減らないというのです。
聴覚障害者の先輩からも
「そういうことは、昔からある」
と聞いています。
by bunbun6610
| 2013-04-22 18:00
| 老人性難聴