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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

六本木ヒルズ回転ドア事故から9年

事故から9年。
事故現場付近に設置されている告知板のところには毎年、
献花が置かれていましたが、今年はありませんでした。

すでに社長が交代していることもあり、
事故のことは忘れ去られようとしているのかもしれません。
しかし現社長は、事故当時、六本木ヒルズ・タウンマネジメント室
室長の人です。


当時のことです。
事故が起きる数日前までは、警備員が、
まだ人の少ない朝から厳重に見守っていました。

やはり、このドアには何か危険性があるのだな、
と感じてはいました。

ところが事故当日になっては、警備員がいませんでした。
ビル管理側が警備の手を抜いた途端に、事故は起きたのです。

私は当時も、そして今も

「事故が起きる根本原因が未解決であっても、
あれさえなければ、おそらく事故は防げただろうに…」

と思ったものです。

涼君の小さな頭は、重さ1トン以上にもなる
回転ドアが加速中に、挟まれてしまいました。

一部の報道では「ほぼ即死状態だった」という。

しかし実際には、涼君は病院に運ばれた後も、
約3時間生き続けたという。

それは社内通知で、全社員が知っていました。

その間、涼君は一体、どんな痛みに耐え続けて
いたことだろうか。


警察の捜査が終わった後の事故現場には、
大勢の人が献花に訪れて、
そして数え切れないほどの献花が並べられました。

花だけでなく、オモチャやゲームソフトなども
置かれました。

その、ある献花に添えられた一文を思い出します。

「涼君、痛かったでしょう。
でも、よく頑張ったね。
天国に行ったら、いっぱい、いっぱい遊んでね」


事故の関係者は、皆こう言いました。

「想定外だった」

いやいや…。
わからないほうがどうかしているんだ…。

しかしそれ以来も、この言葉は、
その後の企業リスクが起こるたびに、
企業が言い訳として使うようになった気がしたものです。

この事故のことは、決して風化させてはならないものです。



〔参考情報〕
http://www.asahi.com/special/doors/TKY200403290106.html

http://www.asahi.com/special/doors/OSK200403290028.html

当ブログ『六本木ヒルズ回転ドア事故から8年』〔2012-03-26 21:26〕


2013年3月26日午後6時15分撮影
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by bunbun6610 | 2013-03-26 22:13 | 六本木ヒルズ回転ドア事故