映画『だいじょうぶ3組』

映画『だいじょうぶ3組』(2013年3月23日公開)


が、もうすぐ公開されます。

乙武洋匡氏の本を読むのは『五体不満足』以来ですが、
原作を読んでみました。


『五体不満足』では、本人の奮闘ぶりがよくわかり、
これほどの障害者であっても、普通の子どもたちと
一緒に頑張れるんだ、と思わされ、励まされた部分も
ありました。
当時は、この本について批判的なことは全く考えませんでした。

しかし、その後の世の中の反響ぶりを見て、
次第に、ある不安を抱くようになりました。

乙武氏や、その著書へではなく、世間の反響が、
障害者や彼らの家族といった人たちに、
そして社会全体に、障害者問題の社会的取り組みに、
どんな社会的影響を与えることになるのだろうか、
という不安でした。

その不安は的中したようです。

当ブログには『哀れみはいらない』というカテゴリーを
設けています。
そこにもポスターチャイルドやスーパー障害者、
頑張り屋障害者といった話が出ています。(※)


(※)詳細は

http://booklog.jp/users/miyamatsuoka/archives/1/4768434185

を参照。



障害者への哀れみと、それによる慈善活動が障害者を救う、
障害者の自立支援のためになるという、
完全に誤った考え方が健常者の間で勝手に広がりました。

「これって、本当に障害者への理解なのかなぁ?」

「障害者の自立に必要なことって、他にあるんじゃないだろうか?」

そんなふうに疑問に思っていました。

それから、やはり頑張ることのできる障害者ばかりが注目され、
頑張れない障害者の問題については無関心になる傾向に
拍車がかかりました。

頑張れない障害者には魅力がないから興味すらもたれていない、
という現実は、障害者問題を大きくしていると思います。


一方で、障害者は介護してもらうのが当たり前だという、
福祉に従事する健常者の過保護ともいえる、
誤った考え方まで増えてきてしまった、と思います。

これでは、障害者は結局、福祉業界従事者の利権の
餌食になっているだけだ、と思いました。


原作を読んだら、気になる箇所もたくさんありました。

原作者の乙武氏は

「僕は、恵まれていた」

と語っています。

そういえば、あの福島智氏(東京大学教授/盲ろう者)も、
同じことを言っていました。
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by bunbun6610 | 2013-03-20 18:30 | だいじょうぶ3組
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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610
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