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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

日本の障害者差別禁止法制定への壁

数年前、健常者中心で構成された、
ある大規模な労働組合運動で、
障害者総合福祉法への反対運動が
行われているのを目にしました。
ビラまで配られていました。

国の障害者福祉のために、
社会がこれ以上お金をかけるのに反対、
という主旨のようでした。

千葉県の障害者差別禁止法をつくるときにも、
反対派からいろんな反対意見があった、
と聞きました。
そのため、その条例の名前が大幅に変わっていますが、
それでも制定できたのは、それなりの妥協を経ていることが、
下の資料を見てわかります。

『障害をなくすための千葉県条例』(千葉県障害者差別禁止法)

http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/law/nozawa.html


>「条文はずいぶんさっぱりしたものになり、
ひどい差別は「公表」できるという個所は削除されたりもした。
その代わりに、自民党内に多くの賛成の声が上がるようになった。

また、本来ならば原案を支持してくれた他会派は、
自民党の意向通りに大幅修正された条例案には納得できず、
そんなものが議会に再提出されること自体、
面白いわけがないのだが、悔しさを飲み込んで最後には
賛成に回ってくれた。」




この条例の制定後、雇用状況はどうなっていったのでしょうか。


『千葉県の障害者雇用状況』

http://chiba-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/library/chiba-roudoukyoku/houdou/houdou236.pdf


『千葉県の障害者多数雇用事例』

http://www.pref.chiba.lg.jp/sanjin/shougai/syougai-koyouzireisyu.html


この資料を読むと、例えば知的障害者は面接でどんな点に
注目されて採用に至り、職場でどんなふう見られて
(評価や障害への配慮状況)働いているのか、
その一端が見えます。
これも、他の障害者も参考になると思います。



>「障害ではなく能力を引き出すことに注目
 雇用後に気付いた点は、知的障害が重度の人のほうが
むしろ安定して仕事に就いてくれるということでした。
ある特定された仕事であれば、分かりやすく訓練すれば
力を発揮してくれます。
障害が重度であるということに多くの企業は眼を奪われ
がちです。
障害の度合いそのものに注目してしまうと不安要素が
強く浮かび上がってしまうからです。
ニチレイアウラでは、障害程度が重度であることは
理解しながらもその個人が持つ能力を引き出すことに
注目するよう心掛けています。
そういう視点で対応をしていたら次第に不安が解消されて
きたのです。」




>「1社目は藤沢市の「山武フレンドリー株式会社」という
特例子会社でした。
そこで働く知的障害のある人の姿を見て今までの障害者観が
一変しました。
決められた作業手順をテキパキと実行するばかりでなく、
少しのミスもなく、見学者の質問に対しても理路整然と
説明したのです。

実際に働く障害のある人の素晴らしい仕事ぶりを見ました。」

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by bunbun6610 | 2013-01-29 18:00 | 国連・障害者権利条約