日浦匡也(通称「クレイジー・パピヨン」) ―漫画に見る、私の障害者ヒーロー

私にとってのヒーローと言えば、
昔は『あしたのジョー』
(高森朝雄/原作 ちばてつや/画)や、
プロレスラー・アントニオ猪木でした。

そして、今の私にとっての、
現役バリバリのヒーローと言えば、
元健常者ですが、両足が義足の障害者
ヤクザです。

ビックコミック・スピリッツに連載中の
高橋のぼるの漫画『土竜の唄』に出てくる、
日浦組組長、日浦匡也(ひうら・まさや)。
通称クレイジー・パピヨン。

勿論、本物のヤクザは嫌いですけど、
おそらく漫画にしかいないであろう、
この男には本気でしびれます。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E7%AB%9C%E3%81%AE%E5%94%84


http://www.amazon.co.jp/%E5%9C%9F%E7%AB%9C%E3%81%AE%E5%94%84-1-%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E9%AB%98%E6%A9%8B-%E3%81%AE%E3%81%BC%E3%82%8B/dp/4091510264

24時間テレビとかに出てくる障害者は
嫌いだが、この男には感動させられる
ではないか。







日浦;「何してんだ兄弟、やっていいんだぞ。」

菊川;「なんだとォ~~~ッ。
(ハッ! 見ッ…見てるッ。
なんで? 何見てんだー!?
のぞき趣味じゃあるまいに……
見てる! オレを見てる!!!)」

日浦;「ヤクザってのは一度女を抱いたら、
虜(とりこ)にしなきゃいけねぇんだ。」

菊川;「試されているんだッ、
オレが女を虜に出来るかどうか!!」

(中略)


菊川;「男にはどうしても譲れねえ事がある…
オレはっ…オレはっ、
本気で惚れた女しか抱かない!!!
ごめん…紅葉(もみじ)…」

紅葉;「タイプじゃない?」

菊川;「いや…そんなんじゃねぇ。
そんなんじゃねぇけど男はっ…男ってのは…
本気で惚れた女しか抱かねぇもんだ!!
悪いが男ってえのは、そういうもんだ!!」

日浦;「兄弟ッ、てめえ!」

菊川;「(マズい。怒らせちゃったか?)」

日浦;「やらねえってコトはさては、
てめえッ……童貞だな!!」

(中略)

日浦;「早撃ち玲二のおしぼり飛ばし!!
面白れえよ!
やはり、オレの見込んだ男だ!!!
よし兄弟、心底惚れ込む女を探しに行こう!」

『土竜の唄』〔第3巻〕より。





日浦;「で、話ってなンだ?」

菊川;「オレ……
阿湖義組の盃を貰うわけにはいかねえんだ。」

日浦;「あ?」

菊川;「……阿湖組長からの親子盃を、
……白紙に戻してもらいたいんだ……」

日浦;「あ?」

菊川;「儀式が五日後にせまった今、
申し訳ないと思っている。
だけどどうしてもやめたいんだ。
すまねえ。」

日浦;「謝る事ァねえよ。
死んじまえば貰えねえぜ、兄弟。
盃をなンだと思ってんだ、兄弟。

組長が下ろす親子結縁の盃をいらねえだと?
じゃあ、死ねや。」

(中略)

日浦;「いいか、兄弟。
盃ってのは侠(おとこ)と侠の、義の絆だ。」

菊川;「…ギ?」

日浦;「アカの他人が肉親以上の絆を契(ちぎ)る事だ。
貰うとかやめるとか、そんな軽いモンじゃねぇ。
この絆は、決してちぎれねぇ。」

菊川;「・・・・(ヤクザってのは、盃を断れねえのか!!)」

日浦;「盃を断ろうとした理由を話してもらおう。」

菊川;「実は兄弟、ここだけの話…
ハメられたんだよッ、蜂乃巣会のチビ猫に~~~!!」

日浦;「なんだと?」

菊川;「蜂乃巣会の連中をオレがハジいた事に
されちまったんだっ…
蜂乃巣会が数寄矢会に攻め込む大義名分を
作らせちまった…
だから、あのチビ猫と豹男はオレの手で
ぐじょんぐじょんにしてやらねぇと気がすまねぇ!!
男一匹乗り込んでやる!!」

日浦;「わかった。
(阿湖組長に電話をかけて)
組長、日浦です……
五日後に菊川との親子盃が控えてますが、
その日をもって、蜂乃巣会との全面戦争に
突入しようと思います。」

菊川;「とッ…突入!?!?!?」

日浦;「オレたちゃもう、修羅の旅に出ているんだ。」

『土竜の唄』〔第8巻〕より。





日浦;「久佐野昭夫(くさの あきお)さんの
ご両親ですね?」

久佐野老夫婦;「ええ、そうですが、
昭夫が何か?……」

菊川;「…(三千万円の借金を親に肩代わりさせる
って言うけど、鬼の取り立てをする兄弟だから……
もしかしてペンチで歯を一本ずつ抜くってんじゃ…
こっ…こんな老人にも兄弟は…
まさにクレイジーパピヨン!!
と……止めなきゃ!!)」

日浦;「実はお宅の息子さんに、これを渡すように
言われた者です。」

菊川;「! えっ?」

日浦;「二百万です。」

久佐野老夫婦;「にっ…にひゃくまんえん!!!」

菊川;「!! !? !? !?」

日浦;「『迷惑ばかりかけてすまなかった。
生活費の足しにしてくれ』と言ってました。」

久佐野老夫婦;「あ…あのバカ息子が……
あのっ……
昭夫は今、なんの仕事をしているんでしょうか
のォ~~~?」

日浦;「幻の蝶を追って、南米のアマゾンにいます。
では。」

菊川;「兄弟!
なんで金なんか渡したんだい?

息子の借金を肩代わりさせようと来たのに、
どうしてポケットマネーから、
二百万もの金をあげちゃうんだい?
なんでなんだい?」

日浦;「えらい人間だからだ。」

菊川;「えらい?
えらいっていうと、校長先生とか総理大臣とかの
事かい?」

日浦;「政治家の子どもに生まれ黒塗りの車で
小学校に通い、傘を自分で持った事もなく、
生卵のぶっかけめしを食った事もない、
それどころか料理を死ぬまでしない。
それがえらい人間か?
あの二人を見ろ。
毎日、わずかなお金の為に何時間も働いている。
夜、棒のようになった足をさすりながら家路につく。
年老いて、あちこちの骨が痛むんだ。

辛い労働や貧しさ、悲しみや孤独を、
知り尽くしている人が、本当のえらい人間だろ、
兄弟。」

『土竜の唄』〔第9巻〕より。





四天王・築間重樹組長;「盃を懐深く納めて、
口上(あいさつ)をするんだよ。
ホレ、ホレ。」

(菊川が盃を銜(くわ)えて、割る)

築間;「さッ…さ、盃をッ…バリン?
ハピッ、ハピピッ、バリンッ。
てめえッ。」

(菊川は割った盃を口の中で粉砕し、
飲み込もうとする。
周囲は前代未聞の盃の儀式に、苛立つ)

築間;「くっそっガキャアアアア!!
ぶっ殺してやるッ。
てっ…てんめぇ~~~」

菊川;「阿湖正義(あこ まさよし)組長の盃ッ、
確かに懐深く頂きましたぁぁぁ。」

築間;「!!!」

菊川;「盃はッ、オレの血となり、骨となりましたッ。
立派な子分になります!
親分、よろしくお願いします!!」

築間;「ありがとうございましたって…
盃を食っちまうなんて前代未聞だゼ……」

轟周宝;「ハッハッハッハッ・・・」

築間;「轟会長。」

轟周宝;「築間、納めの盃を用意しろ。
御一統さん、この若者の無礼、許してやってください。」

菊川;「!!」

轟周宝;「礼儀知らずではありますが、
私は盃と魂が一つになるのを見ました。
皆さん、どうかこの男を盛り立ててやってください。
特別検分役・轟周宝ッ、親・阿湖正義、
子・菊川玲二の親子盃の儀、
とくと見届けたァ。
パピヨン、締めろ!」

『土竜の唄』〔第9巻〕より。




日浦;「さぁ、縫ってもらおうか、兄弟。」

菊川;「何イィィツ。」

日浦;「血が止まらねぇんだ。」

菊川;「オレがっ…縫うのか!!」

日浦;「この針と糸で、しっかりと縫い合わせろ。
すぐに縫合しないと、出血多量で死ぬ。

兄弟に縫ってもらって、うれしいぜ。」

菊川;「オレ、家庭科2だぜ。
縫った跡がどんな形になっても知らねーぞ。」

日浦;「構う事ァねぇよ。
好きにやってくれ。
アートだよ、アート。」

菊川;「………美術も2だよ。」

『土竜の唄』〔第10巻〕より。





菊川;「兄弟ッ、兄弟!!
死ぬな、兄弟ッ。
あんたはオレが生まれて初めて出会った、
イカシた男なんだぁーッ。」

『土竜の唄』〔第12巻〕より。





菊川;「死ぬな兄弟!
兄弟ッ、兄弟ぃぃ。

こッ…こんなにボロボロにッ…。
オレをかばったからだッ。

なんでオレなんかかばったんだ!
バカヤロウー」

日浦;「耳元でうるせぇよ。」

菊川;「!」

日浦;「縛ってくれたのか。
ありがとうよ、兄弟。
この間は耳も縫ってもらったし、
いつも面倒かけて、悪いな。」

菊川;「バカ! 何言ってんだよッ。」

日浦;「こりゃ、相当やられたな。

ヒットマンの顔は憶えたな…。
蜂乃巣会のクソガ…キ…」

菊川;「喋るな!
それ以上喋ったら、死んじまうぞッ。」

日浦;「さわぐなよ、兄弟。
いつか、こんな日が来るのはわかっていた。

オレも随分…悪い種を蒔いちまったからなァ。」

菊川;「悪い…タネ?」

日浦;「いい種も悪い種も、自分が蒔いた
モノを刈り取るのが人生だ。
だから、人生ってのは面白い。

いい花を咲かせろよ、兄弟。」

菊川;「兄弟ッ。」

日浦;「お前はオレの出会った男の中で、
最高に面白い男だよ。
組を、たのむ。

なぁ兄弟、背中の蝶は、まだ飛んでいるかい。」

菊川;「ああ待ってろ。
今見てやる。」

日浦;「どうだい、兄弟?」

菊川;「飛んでるよ、かっこよく飛んでるぜ。」

日浦;「そいつぁ、よかった。」

『土竜の唄』〔第13巻〕より。





日浦;「うわぁあああああああああああああ、
うおおおおおおお、
何がだァァァァァァァ。

オレはもう、飛べねぇのか?!」

菊川;「やめるんだ!
兄弟ッ。」

日浦;「がぁーッ」

菊川;「飛べるよ!
兄弟は飛べる!!」

日浦;「うがああああああ」

菊川;「俺が絶対、飛ばしてみせる!!

兄弟が飛べねぇって言うんなら、
オレが兄弟の羽になる!
それが絆だ!
俺達は一生一緒だッ、一緒に飛ぶんだー!!

約束してくれ、兄弟。
二人でてっぺんまで…
宇宙の果てまで、飛んでいこうぜ。」

日浦;「ああ、約束だ。」

『土竜の唄』〔第14巻〕より。





日浦;「言い訳は、“損”しか生まねぇぞ。」

『土竜の唄』〔第20巻〕より。



日浦;「オレは見た事もないすげえ
蝶をこの手に捕まえる為に、
ヤクザやってんだ。
もう一度、一緒に探そうぜ、兄弟。」

『土竜の唄』〔第20巻〕より。




日浦;「それで命を賭けて鰐淵を
守ったのか…。

だが駄目だ。
その録音の中身は、“偽の声”だ。
“魂の声”を聞かせろ。」

『土竜の唄』〔第25巻〕より。



鰐淵;「ひっ…日浦ァ、録音しろやァァ。」

日浦;「必要ない。」

鰐淵拓馬;「!」

日浦;「侠(おとこ)と侠の話をしようぜ。」

鰐淵;「日浦匡也……ワシと………
五分の兄弟盃を、交わしてくれっ。」

日浦;「その言葉を待っていた。」

『土竜の唄』〔第25巻〕より。





菊川;「しかし会長、あんなサツの犬っころ、
信用していいんですか?
トンズラしようとしたり、一生を捧げると
言ったり、ころころ態度変える男ですよ。」

轟周宝;「信用はしてねぇが、
もうなんの心配もいらねぇ。

勇気出して数奇矢会の為に働くってん
だから、いいじゃねぇか。
腰抜け署長が勇者になったんだ。」

菊川;「勇者?」

轟;「鰻は蛇に似ているだろ。
蛇を見れば誰でもビクリとするが、
鰻を見つければ誰でも喜んで手で捕まえる。

蚕(かいこ)は芋虫に似ている。
芋虫を見れば、女はゾツとする。
だが蚕なら、女達は喜んで手でつまむ。

つまりは、利益になるとなれば、
人は誰でも勇者になる。

今から二千三百年前の、中国は韓非子
(かんびし)の言葉だ。
太古より、人の欲望は変わらない。」

『土竜の唄』〔第26巻〕より。




日浦;「真実はひとつじゃねぇ。」

桜罵百治(さくらば ももじ);「!」

日浦;「破門の真実だと?
笑わせるな。

10人いれば10通りの真実がある。
立場が違えば、真実は変わる。
だが『結果が全て』だ。

武器を押収されるというヘタを打った
お前が、マヌケなだけだ。
しかも、キサマの心は人を恨み続けて、
澱(よど)んでいる。
オレは人間を恨んでいない。

恨みを原動力にして生きている人間と、
オレは手を組まない。
オレが手を組むのは心底楽しい、
トッぽい青虫だ。」

山田竜兵;「(菊川玲二アニキの事だ!!)」

日浦;「悪いな、オレはそういう男だ。」

『土竜の唄』〔第28巻〕より。




菊川;「ちっ」

日浦;「イラつくな、兄弟。
オレは楽しくって、しょうがねぇんだ。」

菊川;「た……楽しい??」

日浦;「大した事ァねぇ。
失敗すれば死ぬだけだ。
成功したら数奇矢会の頂点が目前になる。
こんな50段跳びみてぇにのし上がれる
チャンスは滅多にねぇ。

ありがとうよ、兄弟。」

『土竜の唄』〔第33巻〕より。




菊川;「人生ってのは、お天道様から
自分の好きなように生きるキップを
もらったんだッ!!
てめえが勝手な事すんな、馬鹿野郎ッ!!」

『土竜の唄』〔第33巻〕より。





藍虎(ランフー);「何故殺さないッ?」

日浦;「死んだよ、仙骨竜の藍虎は。
生まれたよ、日浦組の藍虎が。」

菊川;「どっ…どういう意味だい、兄弟?」

日浦;「オレは人身売買が大キライなんだ。
見た事もねぇ美しい蝶になるかも知れねぇ
青虫を、ちっちぇえカゴに閉じ込めて、
イヤイヤ仕事をさせるのは、面白くねぇ
からな。

藍虎…
オマエは人身売買被害者を救うんだ、
性産業以外で生計を立てられる支援
プロジェクトを作るんだよ。
巨大アクセサリー工場や縫製工場などで、
自立を支援するのだ。
人身売買の数倍のシノギが出来る。
絶望の淵にいる人間に、
希望の光を与えるんだ。」

菊川;「そうか!
人身売買で売られた全員を自立させて、
自由に暮らしてもらうんだ!」

日浦;「藍虎…人身売買万歳などと
叫んでいても、オマエ自分でもうすうす、
わかっていたんだろ?
売られた人間が、どんなにみじめか。
牛麟(ニュウリン)と共に、牛虎(ニュウフー)
一家を立ち上げろ。
日浦組上海支部の誕生だ!

日浦組上海支部として、
牛虎一家を立ち上げるんだ。」

菊川;「牛麟の牛と藍虎の虎で牛虎一家
かッ!!」

牛麟;「オ…オレがこいつト?!
ちょっと待ってくれ、パピヨンさん、
こいつは仙骨竜のボスだゼ!
信用出来ネェ!!」

菊川;「確かに!
さっきまでオークション開いていた悪人が、
すぐに心を入れ換えられるわけがねぇ!」

轟迦蓮;「そうよそうよ!」

日浦;「牛麟、拳銃(チャカ)貸せ。」

菊川;「何をする気だ、兄弟…」

日浦;「藍虎――
選択肢は二つだ。
一つはオレを殺して仙骨竜に戻り、
今まで通り人身売買をして暗い道を
歩いていくか……
もう一つは、人身売買で売られた人間に
希望の光を灯す道を歩む。
決めるのは、お前だ。」

藍虎;「オレもこのままジャ、いつかバチが
当たると思っていたんダ。
生まれ変わるチャンスを与えてくれて、
ありがとウ。」

『土竜の唄』〔第35巻〕より。





菊川;「オレは弱きを助け、強きを挫(くじ)く為に、
この道を選んだんです!」

『土竜の唄』〔第37巻〕より。





菊川;「周りは敵だらけなんだぞ!
数奇矢会の中にも、オレ達の事、
面白く思ってねぇ奴らがウジャウジャいるんだ!」

日浦;「何を狼狽(うろた)えている。」

菊川;「オ…オレは何か手を打った方がいい
んじゃねぇかと思って……」

日浦;「黙れ、心配性馬鹿が!
オレはいつ死んでも構わねぇんだ、
もし殺されるなら、そこまでの運という事だ。

オレは今、自分がどこまで羽撃(はばた)けるか、
楽しみなんだ。
魂が滾(たぎ)って、堪(たま)らねぇんだ。」

『土竜の唄』〔第37巻〕より。






金鳩(きんばと)五朗;「匡也。」

日浦;「はい。」

金鳩;「日本刀って、反(そ)っているだろ。
あれ、どうやって反らせるか、知ってるか?」

日浦;「いえ…自分にはわかりません。」

菊川;「…(刀の反り?)」

金鳩;「侍の刀が真っ直ぐじゃ、突くにはいいが、
斬る時の力が弱く、すぐに折れたり曲がったり
しちまう。
反りは、ハンマーでぶっ叩いて形造るだけじゃなく、
焼き入れで完成させるんだ。」

日浦;「焼き入れ?」

金鳩;「刀の背の部分に粘土を厚く塗って
八百度で焼き、水に入れるとジュウウウって
粘土の薄い部分が急速に冷やされて膨張して、
刀の反りが生まれるんだ。
それと同時に、粘土を塗った境目に美しい波紋
が生まれるんだ。

レイジさんは粘土を塗った峰で…
匡也は刃の方だ。
レイジさんという峰があってこそ、
匡也の反りと切れ味が活きるんだよ。

舘(だて)晶(あきら)に油断するんじゃねぇぞ。
正々堂々と正面から来る男じゃねぇ。
あの手この手を使い、罠を仕掛けて来やがる。
勇気だけでは早死にするぞ。

イケイケの時に控え目にするのは難しい。
けど、その控え目が、怖いモノ知らずや
命知らずには必要なんじゃねぇか。

誰も意見出来なかったオマエに、
意見出来る兄弟分がいるなんて驚きだ。
幸せモンだよ!
レイジさんと匡也の力を合わせて、
世界一いかした日本刀となればいいんじゃ
ねぇか。」

『土竜の唄』〔第37巻〕より。

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by bunbun6610 | 2012-12-27 18:00 | 雑談
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ある聴覚障害者から見た世界


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