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蒼穹 -そうきゅう-

職場での、聴覚障害者の失敗事例

当ブログ
『企業における聴覚障害者差別と、
差別禁止法の必要性』
〔2012-10-23 18:00〕

に、下記の記述があります。


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『平成18年度 コミュニケーション・スキル テキスト』
(棚田茂/立正大学社会福祉学部)より。

http://www.onoderamasaru.jp/wp/wp-content/uploads/2009/04/risho_2006.pdf

63ページ

『会議の内容が分からない』
「職場の会議において、聴覚障害者はお客様扱いにされている。
そう断言できるのは、講師自身が経験しており、かつ多くの
ろう者の共通事項にもなっているからである。
積極的に会議に参加させず*15、会議における発言権も
殆ど与えられない状態をつくっていることが殆どである。
例えば、会議が終わりに差し掛かったところで、

「他に何か質問・意見はありませんか?」

と会議進行者は参加者に確認する。
そのとき、ろう者に対してやっと発言権を与えるのである。
しかしながら、ろう者は『事後報告』に依存しているため、
何も発言できない状態になる。
聴者中心ですすめるとこの事態が発生する。
無理して発言すると苦笑を買うことが多いらしい*16。



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「*16」についての、私の体験談です。
その実例が、過去の記事に載っていますが、
今は非公開設定にしてありますので、
一部を抜粋して再掲載します。


『健聴者の会話の雰囲気がわからない』
〔2010-01-15 18:00〕



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就労後の聴覚障害者問題(■社)

『会話で孤立してしまう聴覚障害者は、
簡単な筆談だけでは会話の空気が読めないことも…』

20■■年■月■日(■)

会社の朝礼で失敗してしまった。

いつものように、自分だけCTQ資料をじっと読んでいた。
そこに突然

「今週はどんな週でしたか?」

と筆談で聞かれたので、

「成人の日がありましたよね」

と答えた。
質問者は

「そうですね」

と答えていたようだ。

だがその後に、その人は他の人にも同じ質問を続け、
その筆談内容を読んでいるうちに私は、
自分だけ質問の意味を間違って答えてしまっていた
ことに気がついた。

他の人はこの質問に対し、皆

「今週に会社で起きたこと、自分が仕事で体験したことなど」

を話していたのである。

こういう失態は、難聴者や中途失聴者には、
これからもあることだろう。
通常の会話が全く聞こえていない自分だけ、
皆の会話の雰囲気が読めていなかったのだ。
だから、自分はこの質問の意味がわからず、
失敗したのだった。
ごくわずかな筆談だけしかない状況で、
聞こえない自分が、皆の会話の雰囲気を読めというのは
無理だと思うが…。

(※ ここで言う「会話の雰囲気が読めない」とは、
「発言者が発した言葉の背景、意味を適確に捉えられない」
ということだ。)

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by bunbun6610 | 2012-11-15 18:00 | 就労後の聴覚障害者問題B