聴覚障害者の勤務態度・姿勢に関する企業からの指摘

下の情報は、確かに私の会社で働いてきたろう者にも、
当てはまっています。

 →http://www1.normanet.ne.jp/~ww100114/library/li-57.htm


『4.聴覚障害者の勤務態度・姿勢に関する企業
からの指摘』より。

>「出勤・退社時の挨拶やミスをした時の謝罪が
できないので、周囲から批判的にみられている。」


→実例)「大事な仕事を教えるから」と事前に伝えて
いたが、ろう者は当日遅刻した。
その理由を問い詰めると「おなかが痛くて…」とか
「いや、頭が痛くて」とか何度も曖昧に答えるので、
次第に言い訳と取られるようになった。
ハッキリと言わないので、健聴者も次第に呆れて
「もういいか…」になる。

ろう者はそれを

「まぁ、仕方ないか」

と勘違いしているようだが、そうではないということが
分からず、後日また遅刻を繰り返す。
健聴者からはよく言われるが「空気が読めない」や
「マナーを知らな過ぎる」ということだろうか。


>「安易に突発的な欠勤や早退を繰り返すので、
安心して仕事を任せることができない。」


→当ブログ

『聴覚障害者の職場放棄』
(2012-09-08 18:33)


参照。



>「引っ込み思案で自主性に乏しく自分から
動こうとしない。
受身で指示待ちになっている。」


 →当ブログ

『あるろう者が、会社から言われたこと』
(2012-09-18 18:30)

参照。


>「よくわかっていないことを周囲に確認しないで
仕事を進めてしまう傾向がある。」


→詳細は当ブログ

『ろう者の「聞こえるフリ」と「わかりました」と言う癖』
(2012-09-14 18:30)

参照。


ろう者の「すぐ休む癖」は、どこでも有名だと
思います。
ろう者が真面目に働かないのは
「どうせ障害年金があるからだ」
という甘えがあるからだ、という健聴者からの
指摘もあります。
私も同感です。

本当ならば、ろう者の場合には障害年金を
交付するよりも、就労支援にお金を遣ったほうが、
はるかに効果的だと考えられます。
本人は働く能力があるのですから。

一方、障害者を雇用した会社の、聴覚障害者に
対する情報保障がないことも、大きな問題点の一つ
だと思います。
だから健聴者は、税金の遣い方を間違っている
と思う。

これは当ブログのカテゴリー『障害者の経済学』
のなかでも、私が言い続けてきていることです。

健常者がつくってきた、障害年金に依存させる
障害者施策こそ、障害者をダメにしてきたのだ、
と思う。


岩山氏は聴覚障害者です。
その視点から述べている次の言葉には、
私も同感です。

「企業からの指摘は,聴覚障害者の就労支援の
あり方に一定の示唆を与えてくれます。
しかしながら,聴覚障害者の職場定着の問題を
考えるにあたって,留意しなければならないことが
あると考えています。
すなわち,これまでに紹介したデータや企業からの
指摘事項を見て,

「やはり聴覚障害者は職場で様々な不適応問題を
引き起こしやすく職場定着が困難であることから,
問題行動を起こさないようにするための特別な指導
が必要である」

といった一面的な帰結を安易に導いてしまうことの
ないようにすることです。
従来から,福祉,教育,労働など各分野の支援関係
者の間で聴覚障害者の職場定着上の問題が語られ
るとき,本人の問題行動ばかりがあげつらわれる
きらいがあったように感じます。
つまり,職場定着がうまくいかなかった原因を
具体的に検証することなく,安易に聴覚障害者側に
責めを負わせて,表面化している問題行動を矯正し,
職場に適応させようとする傾向が,我々支援関係者
の間では強かったのではないかということです



岩山氏は障害年金の矛盾点には触れていませんが、
次の言葉は、就労後支援の必要性を十分に伝えて
いると思います。

「聾学校の担任の先生からは,
『口話が通じないときは筆談でもやりとりできます』
と聞いていたのに話が違う。」
といった行き違いが起こらないように,就職の「追支援」
など様々な機会を捉えて,障害の特性について一般的
な説明をするだけでなく,個別的な障害状況について
的確かつ具体的な説明を加え,雇用管理上の配慮に
ついて助言することが必要かと思われます。」


企業からも聴覚障害者理解と合理的配慮が必要に
なってきます。
しかし、現在の企業にとっては情報保障の負担は重い
ものとみなされて、聴覚障害者に対する情報保障を
している企業はほとんどない、といっていいでしょう。

そこで聴覚障害者の場合は、障害年金よりも社会全般
での情報保障などの充実に公的資金をあてるべきだ、
という考え方が出てきても、おかしくはないのではないか、
と思います。


当ブログで具体的事例を挙げて説明しているろう者
問題で、ろう者が自分の聴覚障害をごまかしてきた
問題(※)があります。

(※)詳細は当ブログ

『職場で、聴覚障害をごまかしたツケ』
(2012-09-14 19:00)

参照。


『ろう者の「やせ我慢」』
(2012-09-15 22:00)


参照。

『補聴器のハウリングと、ろう者』
(2012-09-19 18:30)

参照。



これについてどうすればよいかということですが、
岩山氏の資料の、下の記述に解決法が述べられ
ていると思います。

「生徒には,ろう学校にいる間に,自分の障害に
ついて認識を深めさせるとともに,
障害状況を周囲に適切に説明し,必要な配慮を
引き出すスキルを習得させるようにすることが
望ましいかと思います。


聴覚障害者は、自分の障害についてきちんと説明
することが必要です。

ただ、聴覚障害者の健聴者への説得力、努力だけ
では解決が難しく、健聴者からも理解しようとする
努力が必要であり、それを企業全体で進めていく
ことが大切です。
誰か個人に(聴覚障害者、健聴者のどちらか一方
だけに)負担を負わせるのではなくて。
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by bunbun6610 | 2012-09-25 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題B
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