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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

難聴者の会社面接対策(6) 障害者手帳のない難聴者の問題点

当ブログでは

『難聴者の会社面接対策(1)~(5)』

という記事を掲載しています。

 ・難聴者の会社面接対策(1)
  [ 2011-07-04 20:37 ]

 ・難聴者の会社面接対策(2)
  [ 2011-07-06 20:37 ]

 ・難聴者の会社面接対策(3)
  [ 2011-07-07 20:55 ]

 ・難聴者の会社面接対策(4)
  [ 2011-07-07 21:34 ]

 ・難聴者の会社面接対策(5)
  [ 2011-07-07 23:38 ]

これらの記事がアクセス数データでは結構、
長続きしています。
なぜ『聴覚障害者の~』というタイトルにせず、
『難聴者の~』としたのかは、理由があります。

一番の理由が、難聴者には障害者手帳を取得できない人が
たくさんいて、悩んでいる人が多いこと、です。
取得する資格があっても、ハローワークの障害者雇用枠や、
障害者手帳すらも知らない難聴者だっています。
私自身も、かつてそうでした。

これは、聴覚障害者のなかでは、
難聴者だけに見られる問題です。

そしてもう一つには、会社面接の段階でどうするか、
すなわち、障害を隠して一般枠で面接に臨む(クローズ)のか、
それとも障害をきちんと説明して面接に望む(オープン)のか、
という2つの方法から選択しなければならないからです。

これは、同じ聴覚障害者では、ろう者にはない、
難聴者だけに見られる、苦渋の選択肢になる、
と思います。

そういう問題に焦点を当てていましたから
『難聴者の~』というタイトルになったのです。

同じ聴覚障害者でも、難聴者とろう者とでは、
問題が異なることにも注目してほしかったからです。

そして、実際の会社面接では、対応が難しい質問を
たくさん出されます。
ありとあらゆる不安点を探られ、欠点をほじぐられるでしょう。
そこで何か一つでも面接官の心にひっかかる(心配になる)
ようなことがあれば、もう不採用に即決となるでしょう。
障害者雇用の面接は大抵、減点主義なのです。
だからボロはできるだけ出さないように対策を練ってから、
面接に望んだほうがよいと思います。

不誠実でいいというわけではありませんが、
会社面接では、うまく隠すのも必要悪です。
むしろその分、プラス面をアピールすることが面接の
コツだというアドバイスを、カウンセラーから受ける
こともよくあります。

障害者雇用では能力はあったほうがいいですが、
やはりそれだけではなくて、結局、
多くの応募者のなかから、確実に安心できる障害者を
採用する傾向が強い、と思います。
障害者雇用での仕事内容は、難しいものはありません。
そしてやはり、障害者雇用助成金が確実にもらえる期間、
きちんと働き続けてくれる障害者を雇用したいのです。(※)


(※)国から企業へ出される障害者雇用助成金は、一括払いではなく、
分割した期間ごとに分割払い、あるいはトライアル雇用期間が終わってから、
というふうになっています。



すぐに辞められたら、会社は助成金がもらえないのですから。
それでは、それまでの苦労も水の泡になってしまいます。

また、障害者手帳のない難聴者を雇っても、
助成金は出ません。
だから会社は、手帳のない難聴者を雇おうとはしないのです。
だから手帳のない難聴者は、自分の難聴障害を隠して、
一般雇用枠へ潜り込むしかないのです。

これは、難聴者が悪いのではなく、社会がつくり出した
問題点だと思います。
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by bunbun6610 | 2012-07-10 20:43 | 就労前の聴覚障害者問題A