心で会話するカフェ、聴覚障害者が接待…東京・吉祥寺【再掲】

※元記事〔2012-02-28 20:02〕より、再掲載。

聴覚障害者の就労問題としての捉え方もあると思いますが。

聴覚障害者に接客業は無理…と言われるケースは、
ハローワークでも常識というくらいです。


【参考】
 →『聴覚障害者への就労前・後における合理的配慮とは? (1)』
   (2011-11-29 22:33)参照。

アメリカでは、明らかに不当な理由で、
障害者雇用に差別をつけるようなことがあれば、
企業に対し、重い罰金があります。
この結果、企業側も反省し改善に取り組んだ事実が
明らかになっています。




多くの企業が聴覚障害者を助成金目当てで、
単純な肉体労働で雇用しているのと違って、
このような経営者もいる、という情報は珍しく、
新しいことへ挑戦したい聴覚障害者には朗報です。



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 →http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=54470


心で会話するカフェ、聴覚障害者が接待…東京・吉祥寺
                  (2012年2月14日 読売新聞)

聴覚障害者が接客の仕事につく難しさを知った女性が、
耳の聞こえないスタッフが働く喫茶店「サイレント・カフェ」の
運営に奮闘している。

「健聴者の方から音のない世界に入ってゆくことで障壁を
なくしたい」

と、手話やイラスト付きのボードで注文を受ける。
一度は運営していた店を閉店したが、今月5日に東京・武蔵野市
で運営を再開。
聴覚障害者と健聴者の新たな交流の場としても期待されている。

カフェを運営する三鷹市在住の渡辺由貴さんは8年ほど前、
ファクスを使った聴覚障害者向けの代読・伝言サービスを行う
会社で働いていた時、ラッピングが得意な女性から、飲食店への
面接申し込みの代行を依頼された。

しかし店側の反応は悪く、何軒かあたったが、

「聞こえないと接客は無理」

「足手まといになる」

と断られた。

耳が聞こえないことでアルバイトの面接すら受けられない現実
にショックを受け、

「何かできないか」

と考えるようになった。

渡辺さんは聴覚障害者が接客を担うカフェを開きたいと、
昨年2月に運営母体を設立。

内閣府の「地域社会雇用創造事業」に選ばれて約220万円の
支援金を得た。
7月に三鷹市公会堂別館のレストランの一角にカフェを開くと、
「音のない世界」のコミュニケーションを求めて北海道や神戸
からも客が来たが、別館の改築に伴い11月で閉店した。

だが、あきらめずに、吉祥寺駅北側の五日市街道沿いに
移転先を確保。
今月5日からカフェ・雑貨複合店舗「グランキオスク」(武蔵野市
吉祥寺本町1)に間借りして開店し、土日の正午~午後5時限定
で営業している。

メニューはバナナミルクやクレープなど。
自分好みの甘さやフレーバー(風味)を選ぶことができ、客は
イラスト入りのマグネットや筆談、手話など様々な方法で注文する。
都内外から集まったスタッフとボランティア計6人が交代で接客。
中央のカウンターをはさんで客と相対し、話もはずむ。
スタッフの女性(27)は、

「大学生の時、飲食店のアルバイトに応募してだめだったので、
募集広告を見たときは驚いた」

と話し、

「いろんな人に出会えるのが楽しい」

と笑顔で接客していた。

「食券やタッチパネルなどで飲食店でのコミュニケーションが
減る傾向にあるけれど、ここではあえてコミュニケーションを
重視したい」

と渡辺さん。

軌道に乗せるまで手探りの運営が続くが、今後は料理の講習会
なども企画して交流の場をつくりたいとしている。

問い合わせは同カフェのオフィス(0422・29・9624)へ。

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by bunbun6610 | 2012-05-15 21:17 | 人気記事(再掲)

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