公用語が“日本手話”と“書記日本語”のカフェ

当ブログ

『ろう者スタッフによるカフェ運営(東京都文京区本郷)』
〔2012-02-01 20:27〕


でも紹介しましたが、
ろう者はもちろん、手話サークル在籍の健聴者も、
遠い所から手話者がやってくるカフェです。

店内のデカ・ホワイトボードには東北の宮城、
九州も長崎、福岡、熊本の人の書き込みが…。

ゴールデン・ウィークの東京巡りに、
わざわざやって来られたのでしょうか。




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 →http://www.excite.co.jp/News/bit/E1336727963145.html


『公用語が“日本手話”と
“書記日本語”のカフェ』

2012年5月15日 07時00分


以前、「手話とお酒を楽しむラウンジ」へ取材に行ったことがある。
キャストには、健聴者の子もいれば難聴者の女の子も在籍。
そして全員が手話を駆使することができる、そんなお店だった。

もちろん、お客さんにはろう者の方もいれば、手話ができない
人だってウエルカム。
手話と筆談でやり取りを満喫するラウンジでのひと時は、
私も凄く楽しくて!

そして、こんなお店もあるらしい。
昨年の12月27日より東京都文京区(東大赤門前!)にて
営業している
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は、“空間を彩る手話を魅せるカフェ”。
スタッフさんは全員手話ができ、カフェ内の公用語は
“日本手話”と“書記日本語”と決められている。
そして、なんと壁全体がホワイトボードになっているそう。
これを利用することで、手話ができなくても広々と筆談
でやりとりができるのだ。

へぇ~、どんな雰囲気なんだろう?
そこで、実際にカフェにお邪魔してきました!

店内に入ると、確かに壁一面がホワイトボードが設置
されてる。
ボードには多くのメッセージが記されているし、お店の
奥を見るとお客さんと店員さんが手話を用いて和やか
に会話している。
うん、なんか雰囲気がいいなぁ。

ところで、なぜこのようなカフェを始めようと思ったのか?
店長である柳さんに、筆談でお話を伺った。

ちなみに柳店長の前職は、障害者を対象とした就労支援
だそう。
「現在、56人以上の社員を抱える会社は1.8%の障害者
雇用が法律で義務付けられています。
昨今の企業はCSR(企業の社会的責任)遵守意識が
高いのですが、結果としては“採る”だけで終わっている
のが現状です。
で、雇用された障害者はどうなっているかというと、隅っこ
でぽつんと佇んでいるような感じです」(柳店長)

これでは、働き甲斐が全く感じられない。
結果、障害者のモチベーション低下につながり、離職して
いくパターンが多いという。
だからこそ企業サイドには「やはり障害者は使えない」
という印象が残り、“負のスパイラル”に陥ってしまうのだ。

そして、もう一つ。
“社会的弱者”といわれる人でも実は社会環境によって
抑圧されている
だけで、環境さえ整えれば実力は発揮できる場合が多い
そうなのだ。

「ただ、『自立している』とされている障害者はたくさん
いますが、その実、“持つ者”(健常者と言われる人たち)
の都合範囲内での自立がほとんどなんですね」
(柳店長)

持つ者の都合範囲とは、単純にいえば福祉制度のことを
指す。
また、その福祉制度内だと「してあげる、してもらう」という
依存関係になりやすいし、それはその依存関係の中でしか
自立出来ないという意味でもある。
これでは本質的解決にはならない。
また“持たない側”がイニシアチブを取って社会環境を
整えていくことが大事にもかかわらず、やろうとする人
は少ない。
これを柳店長は「福祉漬け」と呼んでいる。
だからこそ障害者当事者である柳店長が起ち上げた、
このカフェ。
ここは、まさに“持たない側”がイニシアチブを取った場所
である。

そんなこのカフェ、主な来客層は?
「“手話カフェ”というからには対象は手話者中心という
イメージが先行すると思いますが、実際は手話を使えない
方が8割以上です」
(柳店長)

このカフェでは、店内にいる人を“ろう者”と“聴者”
ではなく、“手話者”か“非手話者”で線引きする。

その理由。
手話者がその社会的価値を発揮する場所は、
今の世の中では限られてしまっている。
それは聴者でも同様で、手話を使える場所はほとんど
なく、力を発揮できる場がないのだ。
そこで、同カフェでは“手話者”(手話で会話する人)と
“非手話者”(筆談で会話する人)というくくりで考える
ことにした。

「私には3人の“手話者”の子供がいます。
この3人が大きくなって社会に出た時、
のびのびと価値発揮できる環境を整えるのは
親の役目だと思っています」(柳店長)

なるほど。
だからこそ、このカフェのスタッフは全員“手話者”に
したのだ。
こうして、環境を整えた。では、その中で“ろう者”の
割合は?

「先ほども言いましたが、当店では“手話者”という
くくりで採用しています。
ただ、“ろう者”と“聴者”のくくりで考えれば、7名の
スタッフのうち4名がろう者ということになります。
残りの3名は手話通訳士を目指しています」(柳店長)

……と色々質問してきましたが、ここはまったりできる
カフェ。
しかも、ゴロゴロ具材が入った“食べるスープ”が売り
らしい。
そういや、お腹が空いたな。
せっかくだから、私もスープを注文してゆったりした
ひと時を満喫してみたいと思います!
カウンターに着くと、スタッフさんが手話だけでなく
大きく口を開いてその動きでメニューを解説してくれる。
私は手話ができないのだけど、全部伝わる。
まるで問題なし!

今回、私がオーダーしたのは男性からの圧倒的人気
を誇る「東京ビーフシチュー」の白胡麻ご飯とサラダ付き
(780円)。
これが、かなりボリューミーで! ご飯もサラダもたっぷり
だし、味も程よく薄口。
癒しの場の食事としてもピッタリで、全てが心地良いです。
結果、言うまでもなく完食。

普通に居心地が良くなければ、それは“自立”とは言えない
と思う。
特別な感情を抜きにして、ぶらっと立ち寄ってもらいたい
カフェでした。
(寺西ジャジューカ)



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by bunbun6610 | 2012-05-15 22:33 | ろう者世界
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ある聴覚障害者から見た世界


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