『ゆうことカリンのバリアフリーコミュニケーション』

視覚、聴覚の障害者が共著の、体験を書いたバリアフリー本の紹介です。

結構古い本(2003年)ですが…。

『ゆうことカリンのバリアフリーコミュニケーション』
(芳賀優子、松森果林/共著)

 →http://www.atc.ne.jp/seikindo/html/yuukotokarin.htm

バリアフリーというと、よく物質的バリアを失くすものを
思い出しますが、これは人(健常者、障害者ともに)が知らずに
つくってしまうコミュニケーション・バリアを何とかするには、
どうしたらいいのかを考え、即実践に役立てる本だと思います。

コミュニケーションは人間関係をつくる、基本中の基本ですよね。

単なる知識理論ではなく、視覚、聴覚に障害を
持つ著者たちが、バリアフリーに積極的に挑み、
その体験から編み出したバリアフリー策を
公開しているところが面白い。

実践的なので、障害者側、健常者側ともに、
すぐに使えるものはもちろんあるし、
自分のコミュニケーション術の幅を広げる参考にもなる、
アイデア本だと思います。

以下は、私が本書を読んで、興味深かったところです。



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『Q;ファーストフード店でアルバイトをしているのですが、
聴覚障害者のお客様への対応がうまくできず、
ほかのお客様も待たせてしまいました。』

A;(カリン)…本でご確認下さい。(P19)


『Q;聴覚障害者です。初対面の人や慣れない人、
口の動きがはっきりしない人に何かをたずねなければならない
ときの会話がむずかしいのですが、いい方法はありますか?』

A;(カリン)…本でご確認下さい。(P21)


『Q;弱視の娘が、卒業旅行と称して盲学校時代の全盲の友だちと
観光旅行に行くと言い出しました。
景色が見えなくては観光旅行の意味がないし、
何よりも危なっかしいので心配です。』

A;(ゆうこ)…本でご確認下さい。(P22)


『Q;聴覚障害の友だちと海外旅行に行きます。
私たちの目的の一つは買い物。
ただ、楽しみの一つである値段交渉も、彼女はたぶん苦手。
私が代わってやってしまっては面白味も半減だし、
何かいい方法はありませんか?』

A;(カリン)…本でご確認下さい。(P23)


『Q;聴覚障害者の会社員ですが、懇親会などの立食式パーティで
うまく振る舞うコツなどありますか。』

A;(カリン)…本でご確認下さい。(P25)


『Q;目の見えない人たちは、画像が見えないのに、
どうやってテレビや映画を楽しむのですか。』

A;(ゆうこ)…本でご確認下さい。(P30)


『Q;不動産会社に勤めています。
目の不自由なお客様がアパートを借りたいとたずねて来ました。
一人暮らしでは火や階段が危ないと思い断ろうとしたら、
火の始末も階段の上り下りもできると言うのです。
ほんとうですか?』

A;(ゆうこ)…本でご確認下さい。(P36)


『Q;聴覚障害者はみんな手話ができるのですか?
また手話は世界共通ですか?』
A;(カリン)…本でご確認下さい。(P37)


『Q;会社の管理職です。弱視の新入社員がちゃんと視線を
合わせて挨拶しません。
社内各部署に郵便物を配る仕事を命じたら、まちがいは多いし、
目の前の人も分からない様子。
顔がなんとなく見えるというのにこんなかんたんな仕事もできないなんて、
先が思いやられます。』

A;(ゆうこ)…本でご確認下さい。(P38)


『Q;弱視の同僚が、
「電話はとれるけど保留ボタンは使えない」
とか、
「ふつうのファックスやコピーはとれるけど拡大や縮小はとれない」
などと言います。
わがままとしか思えないんだけどな。』

A;(ゆうこ)…本でご確認下さい。(P40)


『Q;職場の先輩に難聴の方がいます。仕事もできるし、
信頼できる方なのですが、お願いしておいたことが伝わっていない
ことがあったり、とっさのときに声をかけても気がついてもらえなかったり
するのです。
何かいい工夫はないでしょうか。』

A;(カリン)…本でご確認下さい。(P41)


『弱視者にとっての「目の限界」』(ゆうこ)…本でご確認下さい。(P42~43)


『Q;航空会社の地上職員です。白杖をついたお客様が
チェックイン・カウンターに来られました。
ごいっしょだった健常のお客様とやりとりをしようとしたら、
たいへん気分を害されてしまいました。
私としては当然のことをしたつもりですが、
何がいけなかったのでしょうか?』

A;(ゆうこ)…本でご確認下さい。(P44)


『コミュニケーションをあきらめない』(カリン)…本でご確認下さい。(P48~49)


『飲食店で
カリン-店員さんの決まり文句を頭に入れておけば、
おそるるに足らず』(P56)


『商店で
カリン-筆談を頼むには、元気がいちばん』(P66)


『病院で
カリン-メモで伝える、服装で目立つ、恥ずかしがらずにドライに割り切る』
(P82~83)


『病院で
ゆうこ-目印持ったり、声をかけてもらったり、発信型の会話でサポートを依頼』(P84)


『「(弱視者が)教科書なんて読めるの?」』(ゆうこ)(P95~)


『「オウム返し」のマジック』(カリン)(P126)


『一人で閉じこもって泣いていた』(カリン)(P132)


『「聞こえないからしかたがない」?』(カリン)(P139)
「トラブルがあったとき、聞こえないという立場は弱い。
私自身、これまでの学校で、職場で、仕事で、
何度となくトラブルを経験してきた。
自分の前では聞こえないことを理解してくれる人だと
思っていた同僚が、上司の前では違うことを言っていたと
又聞きしたときなど、自分がその場にいても
聞こえないために反論しようがないくやしさ。
こんなの健聴者の世界でもしょっちゅうあることだろうが。
情報の伝達ミスがあったときには
「彼女は聞こえないからしかたがない」
ですまされるくやしさ。
責任転嫁されることだってある。
自分だけ聞こえないという疎外感や、聞こえない自分は
信頼されていないという思い込みなどから、
勉強や仕事に集中できなくなってしまったりしたこともあった。
しかし、そこには、自分から「聞こえないことを理解してもらう努力」
をしない自分もいたのだ。
そこで
「聞こえないからできないこと、できること、方法を変えればできること」
などを考えた。」


『トラブル克服は、コミュニケーションを強固にする』(カリン)(P141)
「聞こえないことが原因で起きるトラブルは、
たいていコミュニケーションに関することだと思う。
この手のトラブルでメモを残すことほど強いものはない。
とくに忘れっぽい私は、大切だと思ったことはその場でメモに残し、
相手にも確認をしてもらうように心がけている。
「さっきも言ったけれど…」
「前にも言ったけれど…」
なんていうセリフ、何度聞いたことか。
聞こえない立場にとってもっとも致命的なセリフだ。
これを言われたら黙るしかないのだから。
「さっき言ったでしょ」というのは、伝わっていなかったということ。
おたがいに伝わらなかったことを責め合うよりも、
伝え方や確認の仕方に問題があったのかもと考えてみると、
そこからまた違った世界が広がってくると思う。」


『ゆうこから-ありのままに生きる』(P155~157)

『幕がおりて…ゆうことカリンの本音対談』より(P158~159)
ゆうこ;「…「お手本」を示すのではなく、私たちの生身の経験を書くことで、
一人でも多くの人が「マイ・コミュニケーション術」を考える起爆剤や
ヒントになれば嬉しいね。」

カリン;「結局、コミュニケーションってなんだと思う?」

ゆうこ;「料理の味付けみたいなもの! …(以下は、本書をご覧下さい)」




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by bunbun6610 | 2012-04-05 22:19 | コミュニケーション能力
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ある聴覚障害者から見た世界


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