六本木ヒルズ回転ドア事故から8年

今日は六本木ヒルズ回転ドア事故から8年、溝川涼君の命日です。
事故現場に設置された献花台に花が供えられていました。

森ビルは、毎年、涼君の命日に業務中、全従業員が黙祷を捧げ、
役員は妙定院へ供養にも行っていると思います。
こうして、事故を永久に風化させない努力を続けていると思います。

昨夜のニュースでも、東京大学名誉教授・畑村洋太郎氏が
主催している危険学プロジェクト
(→http://www.kikengaku.com/public/aisatsu/top.htm)
の研究成果として

「本質安全を考えていなかった」

と話していました。
万一挟まれた場合のことを考えて設計(本質安全)しておらず、
「事故を防げばいいんだ」というセンサー(制御安全)のみに
頼りすぎていたことが、死亡にいたる重大事故を招いてしまった、
という見方です。
安全性を調べるテストが不十分だったと考えられ、
回転ドアの稼動後になってから、そのセンサーにも死角が見つかり、
メーカー側は改善の必要に気づいたのですが、
今度は管理会社の森ビルが

「回転スピードをもっと上げろ」

と言って聞かなかったとか。

営利目的優先、大人の身勝手なことが招いた死亡事故です。

安全の考え方には本質安全、制御安全の両方が必要ですが、
実用化には本質安全が真っ先に大切でした。

原発と同じです。
万一、全電源喪失した場合、どうやって速やかに冷却させるか、
という本質安全にかかわることを、日本の技術者はあまり真剣に
考えていなかったわけです。

森稔前社長が3月8日に亡くなられたという。
前社長は六本木ヒルズ安全対策本部長でしたが、あの事故後

「二度と回転ドアは使わない」

と言い、森ビル管理下の全てのビルから、回転ドアを速やかに撤去し、
安全性の高いスライド式ドアへ変更しました。
それからは、施設の安全を回復できたと思います。

原発は、そう簡単にはいきませんが、周辺に住みたいと思った
人は減ったのかもしれません。
そういう影響も考えられると思います。
原発のある地域は、果たして、何の影響もなしに存続し続けられる
でしょうか。

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by bunbun6610 | 2012-03-26 21:26 | 六本木ヒルズ回転ドア事故
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