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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

被災後一年が過ぎて

3月11日、テレビでは一日中、被災地の様子や、
各地の追悼を伝えていました。
震災から1年が過ぎたというのに復興が進まないとか、
心的な後遺症がたくさん残っているとか、
問題が多いだけでなく複雑なので、
難聴の問題と共通点があるな、と感じました。

復興のやり方について、それぞれに考え方があり、
うまくまとめられません。
また高齢者の悩み方と若い人の悩み方が違うようで、
結論に差異が出ていました。

土地に対する愛着心が、都会の人とは全然違い、
そうした人たちがその土地を失った苦しみというのは、
失聴者の苦しみと似ていると思いました。

漁業の人々は、船を早くほしいと言い、
農業の人々は塩害対策や除染をしてほしいと言います。
商店の人々も、防災計画の変更で移転させられるのでは
ないかとか、人の流れが変わってしまうのではないか、
といった不安を抱えながら辛抱強く生活しています。

そうした状態が続くなかで、失聴者や難聴者と同様、
過去への未練がいつまでも続く人もいるのかもしれません。

心の傷の程度も違います。
皆違うし、決定的な解決方法が見つからないので、
個別性が高い問題だと思いました。

これを政府だけでは解決、支援していくことは、
非常に難しいと思います。

日本中が協力しなければならないと思います。
しかし、ほとんどの地域では瓦礫処理にも協力していない、
という。

原発の今後のこともあります。
2004年3月26日に起きた、六本木ヒルズ回転ドア事故では、
ビル・オーナーである森ビルの社長が

「二度と回転ドアは使わない」

と宣言し、それ以来、安全な街として存続し続けています。
「想定外」に対する対策としては、臆病な方法と言われようが、
やはり最善策だったのかもしれません。

しかし、原発の場合は、そんな簡単にはいきません。

外国の原子力発電所では「想定外のことも起こりえる」ことを
考えて設計し、さらなる対策も考えています。
でも日本では「全電源喪失を想定していなかった」という。
これは完全な技術過信、おごりだ。
回転ドア事故と同じ過ちだ。
原発マネーにも目がくらんで、安全を第一にするという、
肝心なことを忘れていたのだ。

日本は、猛省から再出発しなければならない。
日本の原子力の安全は、世界の安全問題でもあるはず。
だから、きっと世界が見ている。
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by bunbun6610 | 2012-03-13 00:43 | 原発問題