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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

孤独な難聴者

ある作業所で働いている難聴者がいます。
その人が言うには、作業所の人たちには

「難聴者に対する配慮がない」

のだという。

特に問題と思われるのは、
聞こえないのに大声で呼んだり、
耳元で強く言ったりする行為です。

これは作業所の健聴者からは

「本人がきちんと聞こえるための親切で、してやっている」

という気持ちが強いのだと思います。

しかし、本人にとってはイジメに近い印象を受けています。
それでも、本人も親切と受け止めている部分が半分くらいあるのか、
文句は言わないことにしています。

しかし、残り半分くらいは、ガマンの気持ちだと、
私には正直に打ち明けています。

難聴者は、健聴者がどうしても気づいてくれないと、
そういう問題の解消は、あきらめてしまいます。

だって、聞こえないことのほうがはるかに問題でしょう。
聞こえなかったら、作業所で仕事はできず、工賃をもらえません。
だからガマンするのが仕方がない、と考えてしまうのです。

その難聴者は

「手話を使ってほしい」

と言います。
その人は、難聴障害を克服したくて、
他の人と話がしたくて、手話を一生懸命に覚えた、
のだという。

けれども、作業所に難聴障害も併せ持つ障害者は
その人だけなので、誰も手話を覚えてくれないのだ、
という。

健全なコミュニケーションを成立させるには、
自分と相手の両方の努力が必要です。

何とかならないものなのだろうか。
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by bunbun6610 | 2012-02-18 23:57 | 就労後の聴覚障害者問題B