健常者は特権階級

障害者雇用といっても、仕事の内容は他の
健聴者と同じものもあります。
そういう場合は

「障害者枠(雇用)と一般枠との違いは何か?」

という疑問が出てくることもあります。
反対に、仕事内容が違えば

「職域差別ではないのか?」

と思うこともあります。

そういう疑問が、仕事中にも出てくるのはなぜなのだろうか。
これは果たして、本当に聴覚障害者のワガママなのだろうか。

周りを見ると、障害者は私一人だけだということに気づくのです。
これも一体、なぜだろう? と思う。

働きたい障害者が世の中にはたくさんいるわけだから、
ここにはもっと障害者がいてもいいのではないか? と思う。

無論、会社は障害者授産施設ではありません。
職域差別は実際にあります。
しかし、どの仕事だって難しい内容ではありません。
ちょっとした配慮があるだけで、
いやその仕事をするために
配慮も全然必要ない仕事であっても、
障害者も健常者と一緒に働くことができる仕事は多い。

彼らの経済力、生活力をアップさせることによって、
社会全体の生産性をアップさせるなら、
それが社会全体の経済活性化にもつながるだろう。
(当ブログ・カテゴリー『障害者の経済学』を参照)

それなのに、職場にいるほとんどの人は、
真面目に働かない健常者とは、
一体どういうことだろうか?

昨年12月上旬、障害者週間のとき、
毎日新聞に次のような意味の文言を見ました。

「健常者に便利なものは次々につくられ、
わたし(健常者)たちの暮らしはより便利になっていきました。
けれども、障害者に使えるものは少ない。
なぜでしょうか?

とどのつまり、私たち(健常者)は特権階級にいる人間だからです」

原文を憶えていないので、これはそのままではありませんが、
その筆者は「特権階級」という言葉を使っていたことは
間違いなく覚えています。

私は当ブログでは、そのことをそんな言い方はしません。
ハッキリと「障害者差別社会」だと言っているのですが、
健常者、あるいは健聴者だとその言い方を、
やっぱりソフトな表現に変えているのだと思いました。

会社は勿論そうだし、労働組合も、
差別という言葉は決して使いません。
差別は結局、「職場環境」という言葉に置き換えられてしまい、
常に問題点を曖昧にされてしまうのです。

しかし、職場環境の問題なんて、健常者だけのところにも、
どこにだってあります。
障害者問題ではないし

「それならば障害者問題との違いは何か?」

ということになりはしないだろうか?

果たして、健常者と同じ職場環境問題と、
障害者に関わる障害者就労後問題とは、
本当に一緒なのだろうか?

それでは、東京都『みんなの人権』の言う

「『障害があるからといって特別視しないで!』
でも、バリアはなくそう」

とは、一体何だろう?

障害者の前にあるバリアは、健常者には見えないから、
配慮する必要がないのだろうか?

職場には「女性差別」だってあるのだから、
障害者差別だってガマンするのが当たり前だ、
という論理は、筋が通るのだろうか。

健常者の考え方が気分次第で変わるまで、障害者は待て、
とでも言うのだろうか。

本当のことを言えば、健常者が特権階級だなんていう話は、
障害者側から見たら憎たらしいのではないだろうか。

でも、先の発言は障害者側を擁護している意味の話だから、
文句は出てこないのだろう。
本当は「特権階級」は「差別意識」なのです。
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by bunbun6610 | 2012-02-07 21:36 | 国連・障害者権利条約
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ある聴覚障害者から見た世界


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