ろう者スタッフによるカフェ運営(東京都文京区本郷)

お店のパンフレットには

「当店は手話者で運営しています」

とあります。
ろう者スタッフが手話コミュニケーションで
接客してくれるお店です。

-Social Café- Sign with Me
東京都文京区本郷5-23-11野神ビル2F


NHK教育テレビ放送(1月29日〔日〕19:45~55)
『こども手話ウィークリー』で紹介されていた、
スープのお店が気になり、
早速インターネットで探してみました。 

 →http://signwithme.in/

松森果林氏のブログでも紹介されていました。



松森果林UD劇場~聞こえない世界に移住して~
『手話で運営するカフェ!』
〔2011-12-27〕
http://d.hatena.ne.jp/karinmatasumori/20111227



ほぅ~。
早速行ってみました。

手話でのもう一味があるお店、
という感じでしょうか?
スープはこの寒い時期、ちょうどいいですね。

東京大学の前ならわかりやすいけど、先日、
知人のろう者が、なぜか

「場所は文京区の順天堂大学の近くだ」

と言っていました…(あれ?)。
店名を聞いても

「名前はわからない…」

と言われてしまいました。

これは心配になったので、
当ブログでも正確な情報を紹介しておきます。

下の写真をご覧になればわかるように、
お店はラーメン屋の上(二階)なので、
場所はちょっと気づきにくいかも?
でも、東大赤門から近い場所にあります。

私はダブルスープセットを注文。
「ボストン・クラムチャウダー」は、
手でちぎったパンに浸して食べたら、
おいしかった。
これは優しい味だ。

今度行ったときは「東京ビーフシチュー」や
「ガーリックバターの天然塩魚介スープ」も、
食べてみたい。
(食べるスープだから、こう言います)

スープだけでなく、カレー(ライスも有り)、
スパゲッティやケーキもあります。


お店の雰囲気はどうかというと、
ろう者スタッフなので、手話で対応してくれました。
このことについて、私は個人的意見を書こうと思います。

その前に、これを読まれている読者に忘れないで
いただきたいことが一つあります。
それは、私はろう者でも難聴者でもなく、
先天性難聴から失聴した聴覚障害者だということです。
その視点は、日本語を話せるが、手話もできる
聴覚障害者だという点です。
ですから、他の人とは違う、独特の意見なのかもしれません。

私自身は手話もわかる、聞こえない人なので、
スタッフが手話で対応してくれるのは、
素直にうれしいと思います。

しかし、自分は耳が聞こえないとはいえ、
それなりに喜べる対応をしてくれる人ならば、
手話がなくても、素直にうれしいと思うだろう。
だから、私は言語の壁を超える愛の世界は
素晴らしいと思っています。
そこに手話があろうと、なかろうと。

そのような感じ方を、健聴者にはできないのだろうか。
つまり、音がない世界でもそう感じられるか、
ということなのですが。

お店に入って、いろいろ見てみると、
文字表記やメニュー写真などの情報バリアフリーが
多いことに気づきます。
私自身は、それもうれしい。
ろう者スタッフによる運営で、そういう工夫も
たくさん取り入れられたのだと思います。

では、音声はないのだろうか?
(聞こえない私には、これは確認できない)
BGMはあるのだろうか?
ここがもし、全く静かな世界だったとしたら、
知らずに入ってきた健聴者は、どう思うのだろうか?

もし音が全くない静寂の世界だったら、
注文も文字や写真を見ながら、
スタッフとも全く理解できない手話を見ながら、
あれこれ工夫してコミュニケーションを試みたり、
と大変な初体験になるのではないだろうか。

そんな反応のしかたをする健聴者だって、
いないとは限りません。

お店としては、まさか

「そういう人は来なくていい」

という考え方で経営するわけにもいかない。

何だか難しそうに考えてしまいがちだが、
金銭と物質的価値との交換(商売)だけではない世界が、
そこにはある。
それに興味を持つ健聴者がいたら、この店へ行って、
自分を試してみるのもよいだろう。

ろう者には手話がない世界を息苦しいと
思うときがあるように、健聴者にも、
逆に音がない世界で食事をするのが
息苦しく感じることがあるかもしれない。

それをどうしていくかは、皆で考えていく
きっかけにもなるのではないだろうか。

BGMがあったとしても、私は聞こえないけど。
かわりに、皆のメッセージが書かれた
巨大ホワイトボートがある。
これを見ながら食べるのがよかったなぁ。

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【追記】(2015年4月10日)

プレミアムスープ
『パルメザンチーズのビーフストロガノフ』
単品〔Lサイズ〕 770円
ビーフ・ストロガノフとは、ロシアの代表的な料理。
料理文献によると、ブラウンソースにトマト、
サワークリームなどが入っている料理。
女性向きのマイルドなスープだ。
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(下の写真はシングルセット970円)
プレミアムスープ(Lサイズ)にプチ・サラダ、
石窯ライ麦パン又は白胡麻ご飯付きのセット。
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by bunbun6610 | 2012-02-01 20:27 | ろう者世界

ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610