障害者は哀れみの対象

『哀れみはいらない―全米障害者運動の軌跡』(著者: ジョセフ・P. シャピロ /現代書館)

http://booklog.jp/users/miyamatsuoka/archives/4768434185

(参考)臼井久実子
 →http://www.yuki-enishi.com/guest/guest-020529-1.html

「障害は乗り越えなければならないという第二のポスターチャイルド=障害者観は、その後、他の人たちに勇気を与えるというイメージに発展していった。障害のない人はすぐ感動してしまうが、多くの障害者たちは抑圧としか受け止めないイメージだ。
もともと障害者全員が人々を勇気づけるためだけに生きているわけではない。
むしろ多くの障害者は、ごく普通の暮らしをしたいと願っている。だから、障害者権利運動にかかわる人たちにしてみれば、ヒーローやヒロイン、勇敢な障害者のイメージはそんなに必要ではない。このため一部の障害者は、この勇敢という自分たちに押し付けられたイメージを意図的にあざけ笑うため、自分たちに「スーパーちん馬」という仇名さえつけるようになった。
この「スーパーちん馬」は、ポスターチャイルドと表裏一体だ。両方とも、障害者は哀れみの対象という前提にもとづき、障害者は肉体的あるいは精神的な限界を乗り越えなければ尊敬を得ることはできないと、暗に訴えかける。だからよけい危険だと前述のシンディ・ジョーンズは言う。
…(中略)…
並外れた業績を持つ人々が賞賛すること自体、別に悪いことではない。その人が障害者であろうとなかろうと、私たちは賞賛の拍手をおくる。けれどもその人が障害者であることだけが強調されると、障害者の日常生活における問題が全く無視されてしまいがちだ。
多くの障害者は、リフト付きのバスを探すのにも、街なかに出るのにも大変な目に遭っている。また、障害者は働けないとか教育を受ける価値などないという偏見、人生を楽しむ資格なんてないという偏見に毎日ぶつかりながら生きている。
スーパースターよりも、実はこちらのほうがもっととりあげられるべきではないだろうか。





障害者の実情が社会に認知されていないと、
障害者をとりまく家族も、大変な目に遭っていると思います。
障害者をとりあげた映画でも、
愛情ばかりが強調されて描かれていたりするものですが、
実際はというと…。

24時間テレビを観て、果たして健常者は本当に、
障害者を理解したのでしょうか?
健常者はあんな時に、チャリティーのお金をあげることが、
障害者への真の理解だと思っているのでしょうか?
幾らあげたって、野良猫に気ままにエサをあげているのと、
そう変わりないです。

確かに、人も生きていくにはパンが必要です。
でも、人はパンだけで生きてゆくのではありません。
それだけでは障害者をますます、ダメにするだけなのです。
そういう構造をつくり、助長してゆくだけでは、
そういう力関係のなかで生きるしかない障害者は自立できません。

また、あれを観た若い障害者も、自分もスーパー障害者になることが、
立派なんだと思っていないでしょうか?
そう思っているのならば、自分のために考え方を変えたほうがいいと、
私は思います。

障害児を持つ親も、わが子に障害者版スパルタ教育をすることが、
子どもの将来のためだと思っていないでしょうか?

スーパー障害者であっても、そうでなくとも、あの行為は結局、
健常者からの一方的な「哀れみ」です。
それを彼らが一方的に「愛」という名で隠してやっているだけのこと。
障害者の人権を認めているのとは違う、と思います。

でも、健常者一人ひとりの善意でできる事は限られていること、
それも確かにわかります。
障害者側の主張や行動と、健常者側の理解とのバランスが崩れてしまっても、
困りものですから。
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by bunbun6610 | 2012-01-12 21:50 | 哀れみはいらない


ある聴覚障害者から見た世界


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