障害はあなたという人間の一部です

『哀れみはいらない―全米障害者運動の軌跡』(著者: ジョセフ・P. シャピロ /現代書館)
 
 →http://booklog.jp/users/miyamatsuoka/archives/4768434185

(参考)臼井久実子
 →http://www.yuki-enishi.com/guest/guest-020529-1.html

「シンディにとっては、ポリオにかかって車椅子やスクーターに乗るようになったこと自体は悲劇ではない。車椅子利用者の夫ビル・スツーサと一緒に地元サンディエゴのレストランに行っても、アクセス不備のために中に入れなかったり、火災の原因になるからという理由で映画館のマネージャーに入場拒否されるとき、そこで初めて悲劇となる。
『もしも奇跡的な治療方法が一夜のうちにみつかったらどうしますか?』
魔法の錠剤を飲み込んで、ポリオによるマヒを追い出し、もう一度歩こうとする気がシンディにはあるのだろうか。彼女は、間髪入れず答える。
いいえ。そんな質問は、肌の色を変えないのかと黒人にきくのと同じじゃないですか
むろん彼女は、障害に伴う困難を否定しているわけではない。絶えず痛みに襲われ苦しんでいる障害者がいることや、多くの障害の寿命が短いこと、時がたつにつれ、自分でいろいろなことを管理するのが困難になってくることも知っている。彼女自身もポリオにかかって年とともに筋力が低下し、いつかは身の回りの世話ができなくなるのではという恐れを抱いている。が、それでも彼女の見方は変わらない。
障害者が一番しなければいけないこと、それは、自分の障害を主張することです。障害なんて別にたいして問題じゃない、オーケーなんだと感じられることです。障害者である自分に対する社会の扱いが気に入らなくても、障害はあなたという人間の一部です。人生経験の一部なのです
だから、ポスターチャイルドのようなイメージは障害者を抑圧し続けてきた、とシンディは主張する。
『ポスターチャイルドは、障害は大問題だというメッセージを伝え、恐怖をかきたててきました。障害は、あなたやあなたの子どもや孫をいつ襲うかもしれない。けれどもお金さえ寄付したら、目の前から障害をもつ子どもはいなくなりますよ、というメッセージを送っているのです』」


まさしく、『聞こえる世界に戻りたい』と
いつまでも未練を残す人工内耳希望の難聴者、
それだけでなく日本の多くの障害者の考え方とは
大違いのシンディの考え方に、あなたは驚かないでしょうか?
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by bunbun6610 | 2011-11-17 22:30 | 哀れみはいらない
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