年金の話

年金事務所へ、将来の年金のことについて相談に行きました。

60才から支払い開始の老齢基礎年金は、最高額でも792.100円/年額だという。
これは、満額でもらえる人だけなので、まず無理です。

ただし、障害基礎年金の場合は無条件で、この1.25倍の額がもらえるという。

60歳以後、受けとれるのは、老齢基礎年金か障害基礎年金のどちらか一つしかもらえないので、
本人が選択します。

といっても、障害基礎年金のほうが多くもらえるのだから、障害者は皆、老齢基礎年金を捨てる
ことになっています。

障害者の中には国民年金積み立てを免除申請している人もおり、結局、払っていない人もいます。


以下は、年金事務所の担当者の話です。

「障害基礎年金の受給者が年金を払い続けても意味がない。
ただし、将来もし、障害が治った場合、障害基礎年金をもらう権利は消滅するので、
払っておけば、そういう場合に、老齢基礎年金をもらう資格ができる。
免除でも払わなかった人は、それができない。」

理屈はそうですが、この説明には納得できないようなおかしさがあるのではないか、
と思いました。

まず何といっても、先天性聴覚障害って、治るものなのでしょうか?

「原因がわからないので、治しようがない」
と言われている聴覚障害が治った、という前例がないですよね?
私は、聞いたことがないのです。
人工内耳をして聞こえるようになった人は、障害基礎年金の受給資格を失うのでしょうかね?

わからないなぁ。
そんな素朴な疑問を思いました。


それと、要するに障害基礎年金は永久保証というわけではないということですが、
やっぱり幼少から差別的状況の中で生きてきて、低所得で暮らしてきた人が、
例え老齢基礎年金がもらえる資格が持てたとしても、かなり少ない年金額になることは
確実でしょう。
生涯、給料も安く、払い込んだ年金額だって少ないわけですから、
健常者と同水準に年金になるわけがありません。

もし聴覚障害が治ったら嬉しいには違いありませんが、年金生活は貧しいものになることは
確実だと思います。
だからこんな話を聞くと、複雑な心境になるではありませんか。

それと、会社に勤めている聴覚障害者の場合は、免除ができません。
厚生年金に加入する場合は、国民年金との二階建てになっているので、
国民年金免除で厚生年金だけ加入にすることはできません(一体不可分)。

結局、国民年金部分は払い損ということなのだろうけど、上の説明のように、
「万一障害が治ったら、ということに備えて、払ったほうがいいのでは?」
という補説をする人もいます。

治った例がないんじゃないか、と思うので、この話は、どうもありえないように思いますが。

もし自営業者などの人は免除申請をすれば、国民年金を払わずして、
障害基礎年金をもらうことができます。

ただし、老齢基礎年金は300ヶ月(25年)以上の払い込みがないと、
もらえる資格ができないので、もしも障害が治ってから払い始めたのでは、
遅いかもしれません。
(治ればの話しですが…。)

世界中、どの国も、社会保障とはこういうものなのだろうか?

スウェーデンやデンマークでは、どうなのだろう?

将来もらえる年金は、障害基礎年金は老齢基礎年金よりも25%多いとはいえ、
それだけでは老後の生活はできないとわかりました。

それで、民間企業の年金保険にも入ったほうがいいと思い、
筆談で説明してもらい、契約することにしました。

署名するときに、2つの質問がありました。

 ①過去に重い病気になり、手術をしましたか?
 ②身体に障害を持っていますか?

②は具体的に聴覚など、身体障害名があり、それを詳しく書かされたので、
少しびっくりしました。
何でだろう?

今の社会では、障害者差別は消えたように見えますが、それはわからない。
耳が聞こえない人は交通事故を起こしやすいから駄目だとか、
後になって契約を断られる可能性があるかもしれません。

もしそうなったら、聴覚障害者は民間の年金保険にも入れず、
障害基礎年金とわずかな厚生年金と貯金だけで、
暮らさなければならなくなります。

審査結果がどうなるか、やっぱり心配です。

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by bunbun6610 | 2011-08-07 00:18 | 雑談

ある聴覚障害者から見た世界


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