難聴者の会社面接対策(5)

 ==<要約筆記通訳を利用しよう>==

面接に臨むとき、難聴者はそこでのコミュニケーション方法をどうするか、あらかじめ決めて
おかなければなりません。

補聴器のみにするのか、FM補聴システムも使うのか、通訳(手話、要約筆記)を使うのか、
それとも相手に筆談を求めるのか、といったことです。

面接といっても、いろいろな環境条件があります。
静かで狭い個室で、1対1での面接だと、補聴器だけでもわりとうまくいきやすいのですが、
事務室の中だと、たまたまパソコンやプリンターの音が邪魔になって、補聴器ではよく聞き取れなくなって
しまうことは、よくあります。

あるいは、合同面接会では周囲の騒音はもっと大きいですから、補聴器では無理な人もいると思います。

私は履歴書には「環境条件によっては、補聴器で聞き取れる場合もあります」と書いています。
実際にはあまり当てはまらない場合が多くても、面接ではこうしておいたほうが融通も利き、
都合がいいからです。(笑)
無論、全くのデタラメを書いたら、いけませんが…。

一応そうした上で、面接はどこでも必ず要約筆記通訳者を連れて行きます。
というのも、私はもう本当は「耳が聴こえない立場」ということもありますが、これで何度も採用通知を
もらってきたので、自信を持ってそうしています。

難聴者を合同面接会でよく見かけますけど、騒音の中でも補聴器だけで面接ができるのはすごいな、
と思います。
確かに、その人の聴神経がどれだけ使えるか、という聴能力次第でも、補聴器の有効性は変わってきます。

しかし、要約筆記通訳を読んできちんと答えられれば
「あなたは筆談でもコミができる。障害者だと感じさせない人だ」
と言ってくれる面接官だっています(※)。


(※)面接官がこう言う場合、「聴覚障害者=ろう者」と誤解しているとわかる。
ろう者のなかには、筆談ではコミが難しい人もいるので、自分をそうしたろう者と誤解されないためにも、
要約筆記通訳で通じるということは、プラス評価になりうるのではないか。

ちなみに、要約筆記通訳を筆談と混同していることも、間違っている。
本当は通訳としての要約筆記のほうが、技術として高度なので、筆談よりずっとわかりやすいのは
当たり前である。


逆に、自分で要約筆記通訳を連れてきながら、自分が的を得た答えができていなければ、疑問を持たれます。
結局、要約筆記通訳があっても、それを上手に使えるかどうかは、利用者である難聴者次第です。

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by bunbun6610 | 2011-07-07 23:38 | 就労前の聴覚障害者問題A
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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610
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