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難聴者の会社面接対策(1) 面接前に予め、イメージ・トレーニングをしておく

障害者の中途採用の募集・面接は8月のお盆に入る1週間ほど前までと、
お盆明け後に集中すると思います。
それを過ぎると、会社の人事部は新卒対応で忙しくなるので、
それまでに書類選考と一次面接をやっておくところがあります。
そして、9月に二次面接を行い、採否決定をする、という流れもあります。

障害者の場合、面接対策で悩む人もいます。
特に難聴者の場合は、かなり悩んでいる人もいるのではないか、
と思います。

会社から必ずといっていいほど出る質問と、難聴者が悩む理由、
それからアドバイスの例を紹介します。
今回のアドバイスは、私の考えですが、後日、別の人のアドバイスも
紹介します。


『1.あなたの障害について、説明して下さい』
これは一見、簡単な質問に見えますが、実は、ただ説明するだけ
ではいけません。
自分の難聴について自覚していない人と、自覚している人とでは、
答え方が違ってきます。
自覚があったほうがよいと思いますが、ない人には、どうしょうもない
かもしれません。
面接の失敗を繰り返して、気付く難聴者も多いのではないでしょうか。

会社の面接官が、どの程度、聴覚障害についての知識を有しているか、
難聴者との面接経験なども含めて、理解度は違うと思います。
ともかく、難聴者は初対面の相手にいきなり話すわけですから、
そういったことまで推測するのも難しいです。
したがって、ここは思い切って、子供でもわかりそうなくらいに具体例で
説明し、難しそうな専門用語は使わないようにします。
その方が確実に伝わり、好印象を持たれる、というのが私の経験です。

この説明の仕方は、時間も長くなり過ぎないように、予め練習しておく
ことが重要な対策だと思います。
もし人事の人は、説明を聞いてもさっぱりわからなかったら、
黙っている(あなたを落とす)と思います。


『2.障害について、どんな配慮をしてほしいですか?(配慮が必要ですか?)』
この質問に答えるには、サジ加減が非常に難しいところです。
配慮を求めすぎると、会社は負担を感じるし、逆に「特に必要はありません」
などと答えると、
「障害者なのに、それはおかしいんじゃないか?」と怪しまれると思います。
もしこう思われたら、面接官はやはり黙っている(あなたを落とす)と思います。

もし、本当にいらないのなら、なぜそう言えるのか、説明したほうがいいのでは
ないでしょうか?
それが上手くできて、相手も納得すれば、あなたの評価は上がるのではないか、
と思います。

難聴者の場合、読話ができる人もいるので、「話すときは、少しゆっくりと、
口型をハッキリ見せていただければ、読み取れます」などと伝えると、
プラス評価になると思います。
私の経験では、読話技術は歓迎されているようです。
筆談対応を求めた場合は、会社によって反応は様々でした。
「手話通訳をつけてほしい」は、まず無理だと思ったほうがいいと思います。

他には、補聴器の使用環境に配慮してもらうかどうか、があると思います。

こうした説明も、相手に「本当にそれで大丈夫なのかな?」と不安に
思われないよう、聞いて納得できる説明力が必要なので、
練習しておくことが大切です。

上の2点は、しつこく聞いてくる会社もあるので、慌ててしまわないように、
いろんな質問パターンを想定して練習すると、自信を持って答えられるように
なります。
「前の会社では、どのようにしていましたか?」と聞いてくる会社もあります。

ウソをついても、ほじぐられてバレたら、それまでの努力も水の泡になります
から、過去は過去と割り切り、今の自分はどうしたいのかを、きちんと話す
ことのほうが大切です。

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【追記】(2024229日)

カテゴリ: 聴覚障害者の会社面接対策

蒼穹 -そうきゅう- (exblog.jp)

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by bunbun6610 | 2011-07-04 20:37 | 就職差別(職域問題・差別〔聴覚障害〕)

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