『六本木ヒルズのバリアフリー化 2011年4月調査<1>階段、段差』(東京都港区六本木)
2011年 05月 23日
→http://www.roppongihills.com/
六本木ヒルズ回転ドア事故から、今年3月29日で7年が過ぎました。
事故後、森ビルはすぐに、それまで形式的に過ぎなかった六本木ヒルズ安全対策本部を立て直しました
(本部長も当時の森稔社長から石田和三に交代)。
その成果は今、どうなっているのか、撮影に行ってみました。
事故前の状況は、下のホームページが大変よくまとめられていると思いましたので、
そちらをご覧になって、比較して見て下さい。
→http://www.neox.to/ud/
まず階段や、段差のある通路の改善状況です。
弱視障害者を想定しての対策だと思いますが、実際には健常者も、眼鏡やコンタクト・レンズを忘れた、
外したとか、視力の衰えてしまっている高齢者もいると思います。
それと、社内意見でもあったのが
「(明るい色の階段は)素晴らしい景観に見とれながら歩くあまり、足元が不注意になってしまいがち」
というものでした。
他にも「ミュージアムコーンの周囲は、子どもが夢中で走ると、気づきにくい場所だ」とか。
六本木ヒルズの場合、場所により、良いところ、悪いところがあるようで、
それがなぜだかわかりません。
未だに、バリアフリー概念についての不統一感が否めないように思いました。
視覚障害者は盲の他に弱視、視野の狭い方もいますから、階段の線がところどころしか判別できないのは、
問題かなぁ、と思いました。
皆さんは、どう思われるでしょうか?
階段の段差はどこ? 黄色い線はどこ?
これはなぜか、注意喚起のためのテープを剥がしてしまったようです。
やはりというか、見栄が悪いからやめたのでしょうか。
わかるかなぁ? これで…。
気づきにくいと思うけど…。
この階段だけ、やたらと派手にテープが貼られています。
もしかして、ここで過去に事故が起きたことがあるのかも?
ついでに、私が良かったと思う、別の場所の階段も紹介します。
よく比較してみましょう。
☆ニッカウヰスキー余市蒸留所ニッカ会館の階段です。
節電対策で暗くても、よく見えます。
☆階段ではないですが、都営地下鉄の階段付近、およびエスカレーターです。
by bunbun6610
| 2011-05-23 21:53
| 物理的なバリア&バリアフリー