狭き門のろう者雇用

東京のハローワークでの手話通訳派遣は、
毎月3回(毎週ではない)、1ヶ所に2時間まで、
という設置状況が多いです。
時間を過ぎると、まだ相談中でも打ち切られてしまう、
というろう者からの苦情も聞いたことがあります。

それでも、このわずかな設置時間だけ、
ろう者が大勢来所し、相談にも熱が入ります。
しかし、手話通訳の設置時間帯を過ぎると、
広いハローワークは急にガラガラに
なってしまいます。

一方、車椅子等の障害者は来所するのも
大変だからなのか、あまり来ません。
あるいは、就職率が高くて求職者が少ないことも、
考えられるかも知れません。
その上、職探しで苦労しているろう者が来ないとなると、
障害者ハローワーク(専門援助第二部門)はヒマそうになります。

重度聴覚障害者を受け入れようとする企業が少ない、
相談員や通訳者設置時間が少ない、
聴覚障害者就労支援機関がない、
他の障害者も法定雇用率にカウントされるようになってから、
ろう者の雇用は次第に減っていった、
採用側のニーズと合致しない、
などという条件が重なって、
ろう者の雇用はここ数年、厳しい状況が続いています。

障害者枠の求人票は800票以上ありました。
しかし、そのなかで聴覚障害者が応募可能だとわかる
求人票を探すには大抵、

「電話応対等は考慮いたします」

という条件が必要で、このファイルまで探すと、
わずか数票だけになってしまいました。

しかも、たったこれだけの求人票が、聴覚障害者だけを
特別に対象しているわけではありません。

「聴覚に障害がある方でも、応募は構いません」

という意味に過ぎないのです。
すごい狭き門なのです。

仕事探しを諦めた40代、50代、60代のろう者は
少なくないようです。

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by bunbun6610 | 2011-05-13 21:52 | 就労前の聴覚障害者問題A

ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610