国連・障害者権利条約とは

1987年、イタリアの代表者が「障害者差別撤廃条約」を
提案しました。
しかし、北欧諸国も含めて、反対多数でした。
各国の国内施策によって取り組むべきこととされたのが、
その理由でした。
他にも、経済的理由がありました。
障害者の権利を認め、障害者への合理的配慮を行うことは、
政府として、また一般社会にも大きな負担になると考えられ
ていました。

しかし、

「それでは、女性や子どもに対する合理的配慮も、
社会にとってマイナスなのだろうか?」

という疑問が生じてきました。
ここから、障害者だけではなく、「すべての人」を
考えるように発展していったのです。

そして、メキシコのフォックス大統領が障害者権利条約を
提唱しました。

「最も脆弱な集団の排除を許すならば、
世界を一層、公正にすることは不可能である。」
        (メキシコ大統領ヴィセンテ・フォックス)

これに貧しい発展途上国の多くが賛成に回り、
2006年12月13日、国連で採択されたのです。

以下は、この条約の仮訳です。

 →http://www.normanet.ne.jp/~jdf/shiryo/convention/index.html

このなかで、困難と思われていた障害者問題解決のカギ
になりうる、と期待されているのが「合理的配慮」という
考え方なのです。

今までの社会にはなかった、全く新しい考え方によって、
国際社会を真に平等な社会へ変えてゆこう、
という世界の決意の表れです。

障害者の持つ障害に対する見方が変わってきました。
   →「合理的配慮」にようやく気づくことに。

今までの社会は、ほとんどが健常者優先の「合理的配慮」
しか、なされてこなかった。

それには、経済的理由など様々な理由があるが、ようやく、
障害者の障害が克服されないのも、今までの人間社会が、
障害者も含めた「合理的配慮」をしてこなかったからだと
考えるように、変わりはじめました。

つまり、従前のような「障害者のための合理的配慮」が
必要との考えではなく、

「障害者にも、健常者と同じような合理的配慮を社会から
享受する権利がある」

ということが、国際社会からも認められるようになったのです。

障害者だけのためではなく、すべての人の「人権」を考えた
結果が生まれたのです。

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by bunbun6610 | 2011-05-12 06:41 | 国連・障害者権利条約
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ある聴覚障害者から見た世界


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